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「お腹いっぱい…でもデザートも食べたい…。」
「A、意外と食うんだな。」
恥ずかしそうに視線を逸らすAの腕を撫でる。
思っていたより食べる量が多いくせに、腕も脚もこんなに細い。
抱き締めた時もちょっと強くしたら折れるんじゃないかと、力加減に戸惑ったのに。
「太りにくいのかも。」
「いいじゃん。まあ、どんな体型だろうと好きなことには変わんねーよ。」
「一応気を付けるね。」
もしも体型を気にすることがあったら一緒にトレーニングすればいいだけのこと。
「竜くん、体鍛えてる？この間抱き締めてくれた時、がっちりしてるなぁって思った。」
「まあそこそこ鍛えてる。柔術得意だし、体柔らけえよ。」
「開脚見たい。」
小さなテーブルをずらしてスペースを作るAに「ほら」と見せると、何故かはしゃいでいた。
こんなので喜ばれるなんて思わなくて、何かちょっと気恥ずかしい。
「べたーって出来る？」
「余裕〜。」
「凄いね。私は体硬いから出来ない。」
俺の真似をするように開脚しようとするAを止める。
スカートでそれはダメだと窘めた。
大胆な姿なのに大して気にも留めていないような表情で「あぁ」と呟いたAがにやりと笑った。
「竜くん、えっち。」
そんな顔もするんだな、知らなかった。
「俺悪くなくね？男なんだし、しょーがねえじゃん…。」
「ごめんごめん。」
拗ねる俺をあやすかのように、頭をぽんぽんと撫でられる。
子供扱いするなよと抱き寄せて唇に噛み付くようなキスをする。
驚いたように肩を揺らしたA。
次第に潤んだ瞳がゆっくりと閉じられて、背中に腕を回される。
舌を絡ませて、吸い付いて。
角度を変えて何度も口付ける。
苦しそうに、だけど気持ち良さそうに吐息を漏らすAに酷く興奮した。
保っていた理性も、あと少しで飛びそうだった。
「は、ぁ…、」
「お仕置き。」
「…竜くんの意地悪。」
ふいと背けた頬は紅潮していた。
今すぐにでも押し倒して抱きたい気持ちを抑え込む。
さすがにそれは早過ぎるし、それ目当てだなんて思われたくなかった。
Aのことは何よりも大事にしたい。心底愛おしくて堪らない。
「竜くん、」
「ん…？」
「ドキドキする。恋するっていいね。竜くんと恋人になれて幸せ。」
「それは俺の台詞。Aに出会えて幸せだわ。」
顔を見合わせて、笑って、ゆっくり頷いたAにもう一度キスをした。
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れん(プロフ) - ｋｉｚｕｎａさん» ｋｉｚｕｎａさま、コメントありがとうございます！こちらにも遊びに来ていただけて嬉しいです！好みだなんて勿体無いお言葉…！更新の励みになります😭また遊びにいらしてくださいませ！ (2月25日 23時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
ｋｉｚｕｎａ(プロフ) - 本当に作者様の作るお話が凄く好みで最高です！これからも頑張って下さい！ (2月25日 19時) (レス) @page31 id: 0b38a899d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月30日 21時
