天竺の集会に行く 1 ページ26
学校が始まって一ヶ月が経とうとしていた。
仲の良い友達も出来たし、放課後や休みの日に遊びに行ったりと、最初に比べたら充実している高校生活を送っている。
これからバイトだと言う友達に頑張ってねとメッセージを送り、今日は何をしようかと思案する。
今は珍しく蘭ちゃんがお昼より前に起きてシャワーを浴びている。竜胆さんも自室じゃなくてリビングにいるし、2人とも予定があるのかもしれない。
「今日どこか行くんですか？」
「え、兄ちゃんから聞いてねぇ？」
「特に何も。」
携帯を弄る竜胆さんに聞けば、困惑したような表情でそう返された。
こんなのはよくあることだし、蘭ちゃんはいつだって急に出掛けるぞと誘ってくる。
私を残して出掛けたことは一度もないけれど、もしかしたら留守番を頼まれるかもしれない。私も行くのかと尋ねれば首を縦に振ったから、一先ず着替ることにした。
今日はどんな服にしよう。ハンガーに掛けられたオシャレな服たちを眺めて悩む。いつも蘭ちゃんは「これ着て」「今日はこれ」と選んでくれるけど、たまには自分で選ぶのもいいかもしれない。
そう言えば竜胆さんが着ていたの、多分特攻服だと思う。タカの東卍の特攻服みたいだったし、蘭ちゃんはイザナさんたちとチームを組んでいたとか何とか言っていた気がする。
組んでいた？組んでいる？
正直そこは深く追求したことがないから分からないけれど、今も存在する東卍とは違って過去に存在したチームなのだろうか。
まあ、どっちでもいいか。
チームとか抗争とかは女である私には縁のない世界だし、蘭ちゃんが仲間の人たちと楽しく元気に過ごしてくれるなら何でもいい。
とか言って、双子の兄はバチバチに不良で東卍の隊長をやってるし、蘭ちゃんも喧嘩が強くて六本木のカリスマなんて呼ばれている。
訂正。縁、あるのかもしれない。
「何一人でぶつぶつ言ってんだー？」
「わ、蘭ちゃん。…いや、ちょっと！服着てよ！」
自分の世界に入っていたから、蘭ちゃんが部屋に戻ってきたことに気付かなかった。声を掛けられて振り向けば、バスタオルすら纏ってない蘭ちゃんが立っていて慌てふためく。
「これから着るんだから別によくねー？」
「よくないです！」
「つーか裸なんてもう何度も見てんじゃん♡」
そういう問題じゃないし論点をずらさないでほしい。
ああ言えばこう言うのだから、蘭ちゃんには勝てないなと諦めて肩を落とした。
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
