嫉妬する 1 ページ21
学校から帰ってくるなり、リビングで待ち構えていた竜胆さんが蘭ちゃんに話し掛ける。
「兄ちゃん、獅音先輩から飯行かねえ？ってLINE来た。」
「いーじゃん、行ってくればー？」
「や、兄ちゃんも。モッチーもいるから4人でって。」
シオン先輩？モッチー？
聞いたことない名前だなと思いながら部屋に入り、制服から部屋着へと着替える。
蘭ちゃんは私を一人残して出掛けることはない。
でも、さっきの会話的に蘭ちゃん・竜胆さん・シオン先輩・モッチーさんの4人でご飯を食べに行く流れだと思う。
初めての留守番かあ。
それは仕方ないとして、シオン先輩とモッチーさんのことが気になって仕方がなかった。
名前を聞く限り、女の人かな。
直接聞けばいいのだが、何となく勇気が出ないと言うか、そこまで干渉するのもちょっと違うかな、と。
うだうだと考えながら部屋を出れば、ご飯に行くことで話がまとまっているようだった。
「Aも行くだろー？」
「私、その2人のこと知らないよ。」
「獅音とモッチーな。」
蘭ちゃんはシオンさんを呼び捨てにしている。
ってことは、蘭ちゃんと同い年なのかな。
蘭ちゃんも竜胆さんも、モッチーさんはモッチーと呼び捨て。
つまり、竜胆さんと同い年ってことかな。
「モッチーはザルだけど、獅音めちゃくちゃ酒弱ぇんだぜ。」
「それな。すーぐ酔うからダル絡みされてうぜーの。」
「でもさぁ、イザナの前では頑張って大人しくしてんの可愛くねー？」
「あー分かる。」
眉がぴくりと動く。
蘭ちゃん今、可愛いって言った。
そんな私に気付いていない2人はケラケラと笑いながら話を続けている。
「ふ、2人は…付き合い長いんだ？」
「んーまあ、13の時から知ってるかなー。」
蘭ちゃんが今18歳だから、もう5年の付き合いなのだと知って愕然とする。
私に一目惚れしたのが2年半くらい前だから、その倍以上は仲が良いのだと知って胸の奥がもやもやした。
そんな人がいたなんて、知らなかった。
蘭ちゃんが「可愛い」と言う女の子が私以外にもいるなんて、正直嫌で仕方がない。
「Aも一緒に行こうなー♡」
そんな私の気持ちを知らない蘭ちゃんは、何事もないかのように私の肩に手を置いて同行を誘う。
首を横に振れば、何で？と尋ねる蘭ちゃん。
そんなこと、ちょっと考えたら分かるはずなのに。
「行かないもん！！」
驚く蘭ちゃんを残して部屋に逃げ、ベッドに潜り込んだ。
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
