佐野家に行く 1 ページ3
「マイキーくんのお家に行こう。」
「浮気かー？ダメだろA、蘭ちゃんよりいい男なんてこの世に存在しねぇよなー♡」
「蘭ちゃんより格好いい人はいないけど、浮気じゃないですー。」
とある昼下がり、この間横浜へ遊びに行った時に黒川さんから渡されたマイキーくん宛のお土産がまだ実家に残されていることを思い出した。
焼き菓子だから急がなくてもいいと言われていたが、いつまでもそのままにしておくとルナとマナが食べてしまいそう。
「マイキーくんに渡してって、預かってたじゃん。」
「あーそうだったな。三ツ谷が届ければよくね？」
「その方が早いかもだけど、こういうのは自分でやるものなんだよ。」
ついでにデートでもどうでしょうか、そう言うと蘭ちゃんはすぐに立ち上がり部屋へと着替えに向かった。
すっかり操作の慣れた携帯でタカに「これから家に行くよ」と送信して、後を追うように私も蘭ちゃんの部屋に入った。
蘭ちゃんの部屋で間違いないのだが、私の部屋でもある。
広いリビングダイニング、蘭ちゃんの自室、竜胆さんの自室。
それ以外に部屋がないので、私の部屋は自動的に蘭ちゃんの部屋と一緒になったのだ。
寝起きも勿論、一緒のベッド。まだ少しだけ恥ずかしさが残るけれど、蘭ちゃんのベッドはふかふかで気持ち良いから一緒に眠れることが幸せになってきている。
「Aの服はー…これ、あとこれ。」
実家からある程度服は持ってきたが、何故かいつの間にか蘭ちゃんが私の服を買い揃えていた。
サイズはピッタリなんだけど、問題はその服たちだ。
自分で選ばないような柄やデザインばかり。しかもこっそり竜胆さんに聞いたところ、ほとんどどれも数万円もするらしい。
私、まだ高校生なりたてなんですけど。
こんなハイブランドばかり着ているのに中身はちんちくりんで、正直「服に着せられている」を体現してしまっている。
「それすごい高いやつって知ってる！着ません！」
「はぁ？絶対着せる。早く脱げー♡」
「ちょ、っと！わー！」
出た、強引な蘭ちゃん。
そんなところも好きな私は結局折れてしまう。
着ていたパーカーは脱がされてベッドへ投げ捨てられ、蘭ちゃんがご機嫌そうに選んだ服を着せられる。
うーん、やっぱり似合わないなぁ。
「可愛いなーA、世界一似合ってるぜー♡」
「カリスマのセンスが分からない…。」
「カリスマ性が抑えきれねーわ♡」
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
