女の子の日 1 ページ18
(タイトル通りの話なので苦手な方はお戻りくださいませ)
ーーーーー
ふと、不快な感覚で目が覚めた。
もしかして、来たかもしれない。
隣で眠る蘭ちゃんを起こさないようにそっとベッドから離れて、急いでトイレへと駆け込んだ。
ああ…やっぱり…。
そろそろかなって思っていたから、仕方なく納得して溜息を吐く。
「…あっ…！ない…！」
ここで生活するようになってまだ一ヶ月も経っていない。
生理用品を買っていないことに気付き、顔から血の気が引くのを感じた。
時計は見ていないけれど、多分今は深夜なはず。
どうしよう、このままではトイレから出れない。
もしかして、優しい蘭ちゃんは先を読んで買ってくれているかもしれない。
そう思ってトイレの上の棚を開けてみた。が、トイレットペーパーしか入っていなかった。
焦りながらもいろいろと考えた結果、トイレットペーパーを畳んで代用した。
蘭ちゃんにも竜胆さんにも、この手の話を言うのは恥ずかしい。
こんな時間に1人で外出したらきっと怒ると思うけれど、今は緊急事態だから許してほしい。
心の中で謝罪をして、そっと蘭ちゃんの部屋へ入る。
「蘭ちゃん…、」
「…すぅ、…すぅ…、」
小声で呼んでみたけど返事がない。
寝付きのいい蘭ちゃんがなかなか起きないことは分かっていたから、念の為に。
そっと財布と携帯を持って、パーカーを羽織って部屋を出た。
真っ暗で静まり返ったリビングでそっと耳を澄ませる。
竜胆さんの部屋から何も聞こえてこないから、きっと眠っていると確信してマンションの部屋を出た。
深夜の肌寒さに身を震わせ、最寄のコンビニまで小走りした。
人通りが全くなくてちょっと怖さもある。
やっぱり着いてきてもらえばよかったかなと思ったけれど、すやすやと気持ちよさそうに眠る蘭ちゃんを起こすのは気が引けた。
深夜のコンビニは店員さん以外誰もいない。
時々来るお店なのにまるで違うお店のようで変な感じがした。
男の店員さんでちょっと恥ずかしい気持ちはあったが、早く帰らないとまずいと焦る気持ちが勝る。
必要な分だけ買って、来た道を走って戻った。
早くトイレに行きたい。不快感に耐えられない。
急いでカードキーで玄関を開けたらリビングの電気が点いていた。
「こんな時間に外出ちゃう悪い子、だーれだ？」
玄関に立って私を見つめる蘭ちゃん。
蘭ちゃんが起きていたなんて予想してなくて、何も言えず立ち尽くした。
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
