お祝いをしてもらう 2 ページ17
「A、久しぶり。」
「黒川さん！鶴蝶さん！」
訪ねてきたのは黒川さんと鶴蝶さんで、先月横浜へ遊びに行った時以来の再会だった。
この間マイキーくんにお土産を渡した時の話もしたかったから、また会えてよかった。
「飯買ってきてくれたー？」
「鶴蝶、出せ。」
「美味そうなモン、大量に買ってきたぜ。」
大きなテーブルに広げられるたくさんの飲食物。
どれもこれも美味しそうで目移りしてしまう。
そわそわする私に、隣に座るよう蘭ちゃんが手を引いた。
「今日はAが主役なー？♡」
「…何の？」
どこから取り出したのか、竜胆さんが「本日の主役」と書かれたタスキを私に掛ける。
何かあったっけ。誕生日はまだだし、蘭ちゃんとの記念日というわけでもない。
「入学祝い。蘭から聞いてない？」
「いえ、聞いてないです…。」
「兄貴ー…。」
「サプライズの方が面白ぇーじゃん♡」
高校に入学したお祝い、ってこと？
わざわざ集まってパーティーを開いてもらえるようなことだとは思っていなくて驚く。
きょとんとしたままの私に蘭ちゃんが教えてくれた。
元々遊びに来る予定だった黒川さんと鶴蝶さんに、同棲していることや私が高校に通い始めたことを話したそうで。
それを聞いて、せっかくならお祝いをしようと鶴蝶さんが提案してくれたみたい。
「ありがとうございます！すごく嬉しいです！」
「ケーキもあるからなー♡」
「そんな盛大なの…！？」
そこまでしてもらわなくても。
楽しそうに話しながら飲み食いするみんなを見ていたら、野暮なことを言うのはやめようとその言葉は飲み込んだ。
「黒川さん、」
「イザナでいいよ。」
「あ、そ、そうですか…？じゃあ、イザナさん。」
それでいいと頷いたイザナさんに、この間マイキーくんへお土産を渡したことを報告した。
嬉しそうにしていたことを話せば、「あいつにあげたわけじゃないけど、まあいいか」と微笑んでいた。
「蘭ちゃんのことも構えー♡」
「んむっ、」
蘭ちゃんの細くて綺麗な指に摘まれたポテトを口元に押し付けられる。
もぐもぐと咀嚼しながら蘭ちゃんを見つめれば、ぺろりと指を舐めた。
「Aは俺のだろー？イザナとばっか喋るのダメ。」
「私は蘭ちゃんのだよ！」
「あー嫁が可愛いんだけどー♡お前ら見たかー？」
やれやれと困ったように笑う3人と、ご満悦な蘭ちゃん。
今日も平和で幸せだなと、釣られて私も笑った。
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
