送り迎えをしてもらう 2 ページ15
長く感じた午前の授業も終わった。
「このパン美味しいー！」
「良かったな。おかずいるか？」
「いる！」
買ってもらったパンがすごくおいしかったと、蘭ちゃんにお礼のメッセージを送った。
きっとまだ眠っているだろうから、後でまた買いに行きたいと話してみよう。
「放課後は灰谷来る？」
「来てくれるよ。」
その度に校門が騒がしくなるのは、まるであの日のようだ。
「迎えに来た」と言って、私をデートへ連れて行ってくれたあの日があるから、今もこうして蘭ちゃんの彼女でいられる。
蘭ちゃんに見つけてもらえて、本当によかった。
「…顔、ニヤけてる。」
苦笑するタカに恥ずかしくなった私は、照れ隠しにパンを口いっぱい頬張った。
午後の授業もあと一つで終わる頃、蘭ちゃんからメッセージが入った。
「これから向かう」の文章に続けて、自撮りの写真が送られてきた。
写真に映る蘭ちゃんは今日もオシャレで、「格好いいね」と返事を送って携帯を仕舞った。
長い授業を終えて、クラスメイトがぞろぞろと教室を出て行く。
きっともう蘭ちゃんは来ているはず、私も帰ろうとカバンを持った。
「タカも行く？」
「行くわ。お袋から灰谷へって預かってるモンあるんだ。」
紙袋を片手にタカも立ち上がる。
この間マイキーくんに会ったことを話せば、あれから大変だったのだと聞かされた。
蘭ちゃんは見た目がちょっと怖いし近寄りがたい雰囲気があるけれど、話してみると優しい人だってことを知ってもらえたらいいのにな。
「Aー♡」
校門前には今日も格好いい蘭ちゃんが手をひらひら振って私を出迎えてくれた。
「三ツ谷久しぶりじゃん。元気ぃ？」
「おう。これお袋からお前に。」
「Aママ、気ィ遣わなくていいのにー。」
ちらりと盗み見れば綺麗に包装された箱。お菓子かな？後で一緒に食べたいな。
「あーそうそう。これやるよ。」
まるでお返しかのように、蘭ちゃんが手に持っていたブランドのショッパーをタカへと手渡す。
「もう着ないやつとか、買ったけどやっぱいらねーやつとか。」
「マジか、助かる。すげぇ嬉しいわ。」
私にはさっぱり分からないが、蘭ちゃんのお下がりの服みたい。
何だかんだ、この2人って仲良いなと思う。
「なんだか兄弟みたいだね！」
「俺らカリスマのハイセンスについて来いよ、
「うっせ…。」
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
