夢で未来の兄弟に会う 2 ページ12
思考回路が限界突破して、思わず絶叫してしまった。
そんな私を見て笑う蘭ちゃん(仮)。
なに、2人目って。もしかしなくても、私、蘭ちゃんと結婚して子供が1人いるってこと？
「今の叫び声Aちゃん？大丈夫？」
ドアの向こうから竜胆さんの声が聞こえた。
どういうことなのか、竜胆さんに助けを求めようと名前を呼べばゆっくりドアが開いて、向こう側にいた竜胆さんがひょこっと顔を覗かせた。
「うわぁー！！誰ー！？」
まただ。
竜胆さんの声なのに、竜胆さんじゃない。
金と水色のメッシュは跡形もなく、薄紫と暗い紺色のような髪色へと変わっている。
髪型も全く違う。前髪を掻き上げて後ろに流していたはずなのに、前髪は目の上くらいまであり、マッシュヘアで襟足が長い。
何と言うか、…クラゲみたい…。
「誰って、竜胆だけど…。どうしたの兄貴。Aちゃんおかしくなった？」
「昨日激しかったから記憶混乱してんのかもな♡」
あはは、2人で笑っているけれど面白くも何ともない状況に、本当に気がおかしくなってしまったのかと頭を抱える。
「チビ起きちまうぜ？」
「蓮華は俺似だからよく寝るんだよなー。」
「れんげ…？…ひぇっ…、」
蘭ちゃん(仮)と竜胆さん(仮)が指差す。
蘭ちゃんの部屋の片隅にベビーベッドがある。そっと覗き込むと小さな男の子がすやすやと眠っていて、2人の会話が冗談ではないことを証明していた。
そんなわけない。
私はまだ15歳で、子供なんか産めるはずがない。そもそも、子供を産むと言うことは、その前にしていることがあるはず。
蘭ちゃんとはまだ、そういうことはしていないはずなのに。
もしかして蘭ちゃんとキスすると子供が出来ちゃうんじゃないか、本気でそう思うくらいには混乱している私がいた。
「あ、あの、私……えっ…？」
記憶が曖昧で、そう話そうと2人を見てはっと気付いた。
「その…喉…、」
2人とも、喉の同じ位置に刺青が入っていた。どこかで見たような模様の、縦長の刺青。
「たまに、思い出すよなー。」
「Aちゃんのモンペだったもんな、あいつ。」
蘭ちゃん(仮)が立ち上がり、私の前に立つ。すっと伸びた蘭ちゃんの左手が私の首を撫でた。
「痛がって泣いてたよな、A。大丈夫、これからも俺らはずっと一緒だ。」
まさか…。
振り返った姿見に映った私の喉にも、同じ刺青が入っていた。
「うわぁー！？！？」
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
