夢で未来の兄弟に会う 1 ページ11
日付が変わる少し前。
今日も一日楽しかったと話す私と、頷きながら時々優しく頭を撫でて話を聞いてくれる蘭ちゃん。
1日の終わり、一番最後に蘭ちゃんを見てから眠ることがこんなにも幸せだなんて。
「蘭ちゃんおやすみ！」
「おやすみー。いい夢見ろよ、A♡」
唇と唇が軽く触れ合うだけのキスをして、そっと目を閉じる。
いい夢が見れそう。夢の中でも蘭ちゃんに会えたらいいな、そんな気持ちを胸にしまって私は眠りに落ちていった。
「…、Aー、」
蘭ちゃんの声が聞こえて、もう朝になったのかと目を擦る。
大好きな匂いに包まれて眠るのは最高に気持ちが良い。
「んー…蘭ちゃん…おは、…よ…？」
「寝顔かわいすぎンだろー…♡」
髪を撫でる大きな手。蘭ちゃんおはよう、もう一度朝の挨拶をしてゆっくりと目を開ければ、大好きな…
「っ！？」
蘭ちゃんじゃない人が隣にいた。
程よく低くて甘い声も、喋り方も、蘭ちゃんなのに蘭ちゃんじゃない。
「えっ！？誰ですか！？蘭ちゃんは…！？」
「おいおい、大好きな蘭ちゃんの顔忘れたかー？」
ベッドで眠っていた私に添い寝するように横たわっていた人は蘭ちゃんの声で笑う。
慌てて周りを見渡せば蘭ちゃんの部屋で間違いはない。
横にいる人へ視線を移す。今日も可愛いと呟くその人は、よくよく見ればとても蘭ちゃんに似ていた。
「…蘭ちゃん…？」
「寝惚けてんのかー？昨日無理させちまったからなぁ…♡」
何を言っているのかよく分からないが、優しげな垂れ目や薄紫の瞳は蘭ちゃんそのものなのだけれど。
私が知っている蘭ちゃんと違うのは髪型だった。
綺麗な黒と金ではなく、薄い紫と黒に近い紫のようなツートンカラーになっている。
長くてサラサラの髪を三つ編みにしていたはずが、耳が丸見えになるくらいの短髪を七三分けにしている。
よく見たらピアスも違うし、両耳に着けている。眉の色もいつもと違って薄紫になっている。
「ら、蘭…ちゃん…？」
「まさか最愛の旦那の顔、忘れたなんて言わせねーよ？♡」
左手を取られたかと思えば、薬指に口付けされた。
そこには見たことのないリングが嵌められていた。それって、まさか。
「結婚…してる…！？」
「いつの話してんだー？」
私の頬を包む大きな手、その左手の薬指には同じリングが光っていた。
「早く2人目、作ろうな♡」
「うわぁー！！！」
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れん(プロフ) - 菜穂さん» 教えていただけて助かりました…！ちょっと崩壊気味な蘭ちゃんのお話ばかりですが、読んでいただけてとても嬉しいです！またお時間のある時に見ていただけたら幸いです☺️ (1月20日 16時) (
レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - れんさん» いえいえ！それは仕方ないですよ。感想もなしに指摘してしまいすみません。とても良い作品ですね、応援してます (1月20日 0時) (レス) @page8 id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 菜穂さん» 菜穂さま、ご指摘ありがとうございます！毎回更新するたびにチェック入ってしまうので、これからは確認してから保存するように気をつけます…！ (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ありかさん» ありかさま、コメントありがとうございます！その二文字をいただけて嬉しさしかありません…！😭 (1月19日 23時) (レス) id: 160e1714c7 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂(プロフ) - お/り/ふ/ら立ってますよー (1月19日 20時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2024年1月17日 0時
