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家につき、Aを自分の部屋に連れて行く。
悪い夢でも見ているのか、苦しそうに唸っている。
大丈夫やからな。
もうすぐ、俺がAを幸せにしたるから。
玄関を開けて、俺の部屋のベットに横たわらせる。
少しでも悪夢から遠ざけるようにという願いを込めて、Aの頭を軽く撫でる。
それから俺はもう一度玄関に向かった。
「パニクったら大変やからな...」
玄関扉にはテンキーがついた装置がひとつ。
パスワードは、そうやな。
全てが変わったあの日。
俺とAが出会った日がええかな。
Aが起きたら、間違いなく困惑、後恐怖を抱くだろう。
パニックに陥る可能性だって大いにありうる。
玄関を施錠するのは、Aが何か外で危険な目に遭わないようにするためのもの。
「そう、全ては、Aのために」
次に向かったのは、地下室。
ここにはAに出している薬。
まぁ、その他一般には出ていないアブナイものを仕舞ってある。
警察なんぞに見つかったら、即人生ゲームオーバーの空間だが、俺にとっては自分の努力の結果を見ているようで、何処か誇らしく思う。
近いものを挙げるとすれば、好みのジャンルの物品に囲まれているようなものだろうか。
その中の本棚からひとつ。
辞書のような分厚い本を取り出す。
否、これは本ではなくフェイクグッズだが。
表紙を開き、ダイヤル式の鍵を開錠する。
そこにあるのは、無色透明の液体で満たされた小瓶。
――――Aが幸せになれる薬。
俺は今まで精神を普通に近づけ、体を普通から遠ざける薬を使っていた。
それは、脳の障がいを治すことがAにとっての幸せだと考えていたから。
しかし、これはAが望んだ幸せではないようだ。
だってAの満面の笑み、見たことあらへんから。
これを使えば、他人の情に流されることなくありのままのAでいることが出来る。
そうしたら、心の底から、笑ってくれる。
でも、この薬は代償も大きい。
なんていったって、理性を失うことになるからな。
できるなら、Aに望まれてこの薬を使いたい。
Aが、拒んだら...
そうやな、外に対する恐怖心でも植え付ければ、ここにいることが幸せやってわかるやろ。
Aの幸せを阻むものはもう何もない。
自らの意思で幸せを掴んでほしい。
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りんご(プロフ) - あきみかんさん» あきみかん様 再度コメントありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです...！(下書き中ですがshpの微ヤンデレも公開予定なので、またお会いできれば嬉しいです…!) (2021年7月17日 23時) (
レス) id: 8618b53d3f (このIDを非表示/違反報告)
あきみかん(プロフ) - shpサイドとっても良かったです…！こんな素晴らしい作品をありがとうございました…！ (2021年7月17日 9時) (レス) id: 8016636dd6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - あきみかんさん» あきみかん様 コメントありがとうございます！後半の視点が映るところからがshpsideとなっておりますので、そちらからお楽しみいただけると思います..！ (2021年7月16日 18時) (レス) id: 8618b53d3f (このIDを非表示/違反報告)
あきみかん(プロフ) - 推しのヤンデレ…しゅき…shpサイド、お願いします…！ (2021年7月16日 16時) (レス) id: 8016636dd6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - レイ様 コメントありがとうございます！shpサイドは追加するか悩んだためお楽しみいただけて嬉しいです！(コメントでは基本的に検索よけをした方がいいかと思いますので、一部消させていただきます。申し訳ありません。) (2021年7月9日 10時) (レス) id: 8618b53d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2021年4月10日 13時
