２ ページ18
内田「そうだったの？ふぅーん。
ちょっとショックだな。自分は覚えてるのに相手は覚えてなかったとかっていうの」
「あはは。なんかちょっと恥ずかしかったです」
内田「そんな仲良かった訳でもない同級生とかなら、良くあるよ！
大丈夫！大丈夫！」
「そうですよね……あはははは。」
内田さんはそう慰めてくれたけれど、私としては割りと仲良くしていた同級生という認識だっただけに
今また少し落ち込んだ。
自分のデスクで仕事を進めながら、高校時代の記憶を呼び戻してみても
ジェジュンと笑いながら話した記憶がやっぱりあって
その時のジェジュンも笑っていたから、『友達』という認識でいたとばかり思っていたのに
私一人だけが『友達』だと勘違いをしていたということなのだろう。
取引先との仕事を進めていくうちに、何度か私と内田さんも相手の会社へ出向くこともあり
彼の仕事をしている姿にひっそりとドキドキしていたけれど
相変わらず彼はこちらを見ようともしなかった。
あれから3ヶ月が過ぎたころ、仕事が一段落ついたところで軽く担当者の皆で飲みに行った。
お酒が進むにつれ、皆普段とはまた違う表情になってきた。
ジェジュンも皆と楽しそうにお酒を飲んでいたけれど
なぜか私とは目を合わせてはくれなかった。
そのうち私も段々とネガティブになり
彼が私を忘れていたから余所余所しい態度をしていたのではなく
私は彼に嫌われていたから余所余所しかったのだろうか？と
そこまでの考えに一人で落ちていた。
私、彼に何かしただろうか？
こんなに嫌われるようなことを、高校時代何かしたのか？
考えても考えても何も思い出せなくて、卒業式の日の記憶まで辿ってみたが
そんなに嫌われるような記憶はない。
……確か、卒業式の日ジェジュンとは学校の門の所でバイバイをして
今でも仲良くしている友達のミユに声をかけられたところまでは思い出せたけれど……
その後、ジェジュンとはどうしたのかがはっきり思い出せないでいた。
内田｢じゃあ、お疲れさまでした！失礼します！」
飲み屋で解散となった私たちは、それぞれの駅の方やタクシーを捕まえにと歩いていく。
内田さんとは駅まで一緒で、お酒が入った少しテンション高めのまま並んで歩いていた。
内田「しかし皆強いよな〜(笑)」
「そうですよね」
内田「ジェジュンくんと話せたか？」
「あ……いいえ」
内田「まだ話せて無いのかよ〜(笑)」
その話題はテンションが下がる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - alexisさん» ありがとうございます(‐人‐)愛されたいですね〜(笑) (2022年1月19日 8時) (
レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - Mimiさん» 嬉しい♪ありがとうございます(‐人‐) (2022年1月19日 8時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 千衣さん» ありがとうございます(‐人‐)今回のも良かったら読んでみてくださいね！ (2022年1月19日 8時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきぽんさん» 大変お待たせ致しました(‐人‐)良かったら読んでみてください(^^) (2022年1月19日 8時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さまー！更新有難うございます！眩しい幸せそうなヒロインを見かけて、いつしか愛するようになって見詰めていたんですねーそして見守ってきた…。そして欲しいと思った…ここ！これ大事！恋われて愛されるって憧れます！全然、興味ない人からだと迷惑だけど(苦笑) (2021年8月18日 23時) (レス) id: fb104a6d4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2021年2月18日 16時
