【刀剣乱舞】紅ノ審神者 (ページ1)

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一ノ話＊変わり者の審神者ページ1

俺の名は鶴丸国永。

刀剣男子として作られて一ヶ月…

初陣は、今だしていない。

鶴「うちの主は本当に変わり者だな」

まぁ、変わり者の俺が言えたことではないのだが。

そんなことを考えながら縁側に座り月を見ていた。

楓「悪かったな、変わり者で」

鶴「うお！い、いたのか主」

いつも驚かしている俺だが、主にはどうしてもかなわない。

楓「何を考えていた？」

鶴「…」

黙る俺を見た主はため息をつくと、俺のとなりに座った。

楓「やはり限界か」

今まで不思議に思ってきたのは、俺だけじゃなかった。

でも、言えなかった。

皆、いらない存在なんだと言われるのが怖かったのだ。

楓「鶴丸…私はね、君達を失うことが怖いんだよ」

鶴「刀なんだ、いつかは壊れるものだろう？」

楓「そうなんだけど…鶴丸！誰にも言わないと約束できるか！？」

鶴「…あ、あぁ。誰にも言わないと誓おう」

突然こちらを涙目で見てきたので少し反応が鈍ってしまった。

楓「私は、思うんだよ。審神者は自由すぎるとね」

審神者は、眠っている物の想いの心を目覚めさせ自ら戦う力を与えて戦わせる者。

作った刀はもうすでに人の感情がある…

それなのに自らは戦わずに刀剣男子を作っといて戦わせる。

主はそこに不満があったのだと言う。

鶴「主は、変わり者だ」

楓「そうだよ、変わり者だよ」

鶴「優しい変わり者だ」

しかし、一つだけ謎が残る。

鶴「戦わせたくないのならなぜ俺たちを作ったんだ？」

楓「戦わせたくないわけじゃないよ？でも、今はどうしても駄目なんだよ」

鶴「なぜ駄目なんだ？」

楓「それは…「「主様！！！」」乱藤四郎に五虎退？どうしたんだそんなに慌てて」
二人は息を整えながら必死で主に泣きついてきた。

虎「そ、それが…」

乱「鶴丸さんや短刀達以外の皆さんが主様の命令無しで出陣を！！」

鶴「全くあいつらは何をしてるんだ」

やれやれ困ったやつらだ。

楓「まずいぞ…」

鶴「お、おい主！？顔が真っ青だぞ！？」

月明かりで白かった主の肌はだんだん青白くなっていく。

楓「は、早くあいつらを止めにいかないと！！」