誕生日のプロポーズ─Y.y ページ4
静かなコテージ風のホテル
初夏に来るのはもう２回目
明日は私の、29歳の誕生日
─誕生日のプロポーズ Y.y
「Aもこっちこーへん？」
部屋についてるテラスで一人、お風呂上がりにお酒を飲んでるのは
付き合って二年の私の彼氏
お風呂上がりのせいか、お酒のせいかわからないけど
白い肌に赤くなってる頬がよく目立つ
「髪、乾いたらいく〜」
ブォーと響くドライヤーの音
鏡で素っぴんの自分を見たら、やっぱりもう若くない
世で言うアラサーだし
明日でもう20代最後の年だし
アイツは・・結婚なんて言葉、一度も言ったことないし
「はぁ・・」
ドライヤー止める前にため息ついとく
結婚って、言葉を出してないのは私も同じ
アイツだけ、責めることできないはずなのに
性懲りもなく、待ってる
言ってほしいんだもん───・・・・
「お待たせっ」
「おー、Aのむ？俺、もういらんわ」
「あ、うん、ありがと・・って、裕全然飲んでないじゃん」
一口飲んだか飲んでないかわからないくらいしか減ってないチューハイ
こんな飲まない人じゃないのに、、
「A明日、行きたいとこ、ある？」
「んー？特にはないよ」
「誕生日なんやから、好きなトコ言いや
この近くやったら・・そや、教会とか有名って本に載ってんで？」
るるぶペラペラして開いたページには確かに綺麗な教会の写真
でも、教会とか・・結婚なんてしもしないのに
こんな適齢期二人が行ったら勘違いされるに決まってる
「ん〜・・気まずいから違うところにしようよ」
「気まずい？」
あぁ、無駄に鈍感なコイツが憎たらしい
「予定もないのに、教会とか、
気まずい」
いってて虚しくなる
裕からるるぶ取り上げて違うページにめくる
「A」
「んー？あ、ここは？アウトレットだって
前も行ったけど・・ほら、新しいお店とか──」
「いや！・・せやから、その
け、けっきょん！んん！！・・
結婚、しようや」
裕の顔を見たら、さっきの倍、真っ赤にさせて
もう、耳まで真っ赤
「・・大事なとこで噛まないでよ」
「しゃっ、しゃーないやろ！！
・・噛んでも、泣いてるやつに言われたないけどな」
そう、もう瞬時に私の涙腺は崩壊してて
素っぴんをいいことにわーわー泣けちゃう
「Aが幸せやったら俺も幸せになるねん
せやから・・二人で幸せになろ・・？」
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ミント(プロフ) - ずっとときめきっぱなしでした////あおいくまさんの作品、読んでいてとっても楽しいです!! (2014年3月28日 18時) (
レス) id: e4b0486c1a (このIDを非表示/違反報告)
横宮雛 - 4月2日が誕生日だから、マルちゃんと亮ちゃんにプロポーズされた気分(笑)全部キュンキュンしました(^∇^) (2014年2月8日 14時) (レス) id: ed20c83bb1 (このIDを非表示/違反報告)
あおいくま(プロフ) - くれあさん» 大丈夫ですよ(´ω｀)ww (2014年2月3日 22時) (レス) id: c48bebf1b7 (このIDを非表示/違反報告)
あおいくま(プロフ) - ゆうゆうさん» ありがとうございます♪最後にキュンキュンしてもらえて良かったです(笑)！ (2014年2月3日 22時) (レス) id: c48bebf1b7 (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - あおいくまさん» すごーく無責任な感じになってしまうんですけど、シチュエーションに近い小説だと思います…。今更ごめんなさい（泣）そっちに変えてもらうこと出来ますか？本当申し訳ないです…>_< (2014年2月3日 21時) (レス) id: 2e1dbd46e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおいくま | 作成日時：2014年1月30日 8時
