propose─∞の7パターン(短編集)

# ページ15

「もぉ〜

なんやの？なんや？

アカン、どないしよ・・・

返事はよしてぇや・・」





照れて何してるのかわかんなくなってる亮は

滅茶苦茶かわいくて、店員さんもキュンキュンしちゃってる






「・・7号、です」





「7？7やんな？

すいません、7号で・・コイツに似合いそうな指輪出してもらえますか？」





"はい"と、絶対亮にキュンキュンしてた店員さんは急いで店の裏に回って指輪を探してきてくれてる







「・・幸せにしてくれるの？」





待ってる間、だいぶ赤みの引いた亮に聞いてみる





「あ？

幸せとかは、わからへんけど

ずっと好きでおる自信はあんで」





"幸せにしたる！"とか

"一生守ってやる！"とか

そんなプロポーズ夢見てた私だけど

照れ屋な亮の素直な言葉が、一番キュンキュンきた




「・・じゃあ、私は好きで居続けてもらう努力するわ」






「・・俺の事なめとるんか？

Aがでブスになっても、しわくちゃになっても

嫌いになる気がせえへんわ！」






「ちょっ、ここ店の前！！」





大声な亮の声に、回りの人たちがちらほら笑う

そしたらまた、顔赤くして、ショーケースみてるふりしちゃって

なに見ても、"おんなじようなん、持ってへん？"しか言わなかった亮

もしかして、私が指輪買うの待ってたのかな？

照れ屋なアナタのプロポーズは

私的には大成功です。






♭♭♭♭♭♭
亮ちゃんは、いつも彼女が指輪を買わないか
試着でもしないか、と一緒にジュエリーショップについていってたのです(笑)

さりげなくサイズ知りたかったのに、我慢の限界だったんでしょうw

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