propose─∞の7パターン(短編集)

照れ屋のプロポーズ─R.n ページ14

ジュエリーショップを覗くのは

私の癖だ




「あー！これ可愛いなぁ・・」





「おんなじようなん、持ってへん？」






─照れ屋のプロポーズ R.n





錦戸亮こと、私の彼氏は

何を見ても、何を買っても

"おんなじようなん、持ってへん？"と言う






「亮にはわかんないから、いいのー

すいません、これ、見せてください」




店員さんに声かけて、出してもらったネックレスはすごく私好みでうっとりする

値段にはビックリするけど・・





「こちら、指輪もセットでお作りしているんですよ」





「あ、指輪は大丈夫です」






指輪はあんまり好きじゃなくって

今もつけてないし、あんまり買わない






「Aって、指輪買わへんな」





「えー？あー、あんまり好きじゃないからかなぁ」





ネックレスを鏡で合わせると、やっぱり凄く可愛くて

どうしようかなー、買おうかなー、でも高いなー

と、頭のなかでぐるぐる考えてた






「───・・指輪のサイズっていくつなん？」





「サイズ？どの指の？」





ネックレスを台の上に返して

やっぱちょっと高いからもうちょっと考えよーって思って

でも、買えるかな？なんてウキウキしてたのに

隣にいる亮をみたら、なんかスゴい剣幕な顔してるってゆーか

顔は赤いし、口元手で隠して・・

私と目が合うとなんか、言いたそうだけど、、

何も言わない






「亮？」




「────び、やん」





「え？」






口元、手で隠してるから聞こえずらいんだけど






「何？聞こえない」







「左手の薬指のサイズに決まっとるやろがっ！！」





「へ？」






さっきの倍、顔真っ赤にして

また口元、手で覆って

それでも耐えられなくなったのか

両手で顔全体覆いはじめる亮

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