propose─∞の7パターン(短編集)

# ページ11

─彼女side




付き合って２年半の記念日だからって

忠義が連れてきてくれたレストランは雑誌とかでも見たことあるところで

すっごくオシャレでご飯も美味しい

忠義はここにきてから、あんまり話してくれないのが気になるけど・・

でも最近の忠義はなんかふと、気づくとこうゆうときある

あんまり気にしないで、デザート食べてるけど

ほんとは、気になって、気になって仕方ない

ケーキの味だって半分くらいしかわからないの

もしかしたら、別れたい、とか言われるのかな、とかさ・・





ケーキを二口、食べてからさっき店員さんが言ってたたまごの形したチョコレート開けてみる

幸せが入っていますのでって、ちょっとくさいな、って思いながら





「えっ・・・」





その中には、溶けかけのシャーベットと

キラキラ光る指輪





「忠義・・・これ・・」





「ん・・

Aに、俺から・・」





忠義がプレートから指輪取って

私の左手、とって薬指に指輪はめてくれて





「・・A、

俺と、結婚・・してください

Aを、幸せにする自信とかこう・・かっこよくいえへんけど

俺が、Aとおったら幸せやねん」






ヘタレ忠義らしい言葉で

全然かっこよくないのに

そんな、忠義が好きなんだって思う

返事なんて、決まってる






「・・お願いします」





どこからともなく、拍手が聞こえてくる

周りの全然知らない人たちが聞こえたのか

雰囲気読み取ったのか祝福してくれて

恥ずかしいけど、嬉しいねって二人で顔見合って笑った






私が、忠義を幸せにしてあげるなんて

私も、言えないけど

忠義といたら、どんなときだって幸せだよって

帰ったら言ってあげようと思いながら

左手に輝く指輪を見つめて思った







♭♭♭♭♭♭
私が言われたい言葉を忠義くんに言ってもらった作品でした。

俺がお前といたら幸せだ、なんて

もう！その言葉が私の幸せだ！って思ってしまう(笑)

現時点でどのプロポーズがいい、とか
感想お待ちしてます♪
評価もまだのかたは、していただけたら嬉しいです！

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