生まれ変わったかと思いきや食用児で草も生えん【銀魂】【約ネバ】

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エマの様子を見るためにノーマンと二人で医務室に向かうと先客がいた



レ「話がある……俺達はお前を死なせねぇ


ノーマン、明日昼お前一人で逃げろ」



ほらね、あんたがよくてもこいつらが黙ってる訳ないじゃん


ましてやノーマン関連の事なら特にこの二人は諦めが悪いんだよ



ノ「ごめん……出来ない」


「「却下」」


『んふっ…w』



あまりの即答ぶりに笑いを堪えきれず顔を背ける


この状況で笑えるの私位だろよっぽどのKYじゃなければ


この即答の速さにはノーマンでさえ若干引いてた



レ「まぁ聞けよ


正確には明日昼一人で逃げたフリをしろ」


ノ「え？」


レ「発信器を無効化させて逃げたフリをしてエマの足が治るまで敷地内に潜伏しろ」


エ「そして私達の決行日に一緒に逃げる！！」


『そっか、それまでノーマンはいない者だから下見もし放題』


レ「あぁ、出た後でお互い合流どうするって問題もない」



レイも言ったがこのハウスの飼育方針から考えて警備の強化はない


つまり厳格なルールで縛り付ける事もなければ


ハウスを不穏に見せるような逃亡対策を取る事もない


塀も遠くから見えるような高さに変える事はないだろう



レ「警備変えるとすりゃせいぜい見回りや飼育者の増員


その程度どうにでも出来る、いやする！！」


ノ「……それでもわずかでも塀をロープで上れない高さにされたら

次どうやって塀を越えて出るつもり？」


レ「お前が隠れて梯子でも作っときゃ良いだろ」


ノ「発信器をより高性能のものに変えられたら？」


レ「新たに埋められても次は最初から場所が分かっている


取り出せばいい！


発信器の存在を知っている俺達には通用しない


分かるだろいちいち聞くんじゃねぇ！


とにかくお前が死ぬこたないんだよ


出荷されるしかねぇなんてまやかしだ


現に理由は分からねぇけどAは出荷を逃れられた！」


『とはいっても私の場合ママの道一択だったし死ぬ訳じゃないけどね』



だけどそんな負けを認めたような道を進む位なら死んだ方がマシだ


私は負けず嫌いだし


どっちがご飯を奢るか等でよく総悟と勝負した


勝負は剣道であったり腕相撲であったり色々だが


おっと、そろそろ思い出に浸るのから現実に戻ろう


レイが珍しく取り乱し何とかノーマンを説得しようとするが彼が折れる事はなかった


自分が逃げて私達が出荷されるかもしれない


自分が逃げて三人が死ぬのは嫌…か



『…あんた馬鹿？』

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