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ーギルダsideー
エマから明かされた真実に私とドンは驚かざるを得なかった
血の気が引いていくのが分かる
そんな……!
コニーも皆も私達も食べられる為に…!?
ふと隣に立っているAに目がいく
こんなの、いくらAでも動揺するに決まっている
そう思ったが驚くことにAは平然としていた
その冷静さが今では少し怖かった
もしかしたらAは知っていたのかもしれない
仮にそうなら多分私達を怖がらせない為にもずっと黙っていたんじゃないのか
Aはエマと同じ
尊敬できる「姉」だもの
エ「あとは……」
ド「レイが……スパイ?ずっと…?」
ノ「僕らの為にね!」
ド「……じゃあレイは
あの日コニーがどうなるか分かってたのか
エマとノーマンは俺達を敵だらけの
ドンは渇いた笑いを溢した後おもいっきりノーマンを殴った
ド「ふざけんな!!」
エ「!!?」
殴られたノーマンが倒れ込む
レ「おいドン!!」
そんなノーマンを見てレイが叫ぶが続けて殴られノーマン同様床に倒れ込んだ
このままじゃまずい
ドンがエマの胸倉を掴み私が止めようと一歩を踏み出した時だった
振り上げられたドンの拳がパシリと掴まれた
ド「__っ!!」
『ドン、一旦落ち着きなさい
感情的になった所で何も変わらない』
怒りを包み込むような優しい声
だけど表情はいつもより真剣だった
ドンがエマから手を放すとそれを見たAも黙って手を放した
ド「そんなに「荷物」なのかよ…
そんなにお前らにとって俺達は「守ってあげなきゃ何も出来ない
エ「え」
ド「嘘吐く理由位分かってるよ」
分かってる…エマはそんな酷い嘘吐かない
吐くとしたらそれは
ド「全て俺達を守る為__だろ?
けどさ、頼ってくれたんじゃねぇのかよって
悔しいっつーか惨めっつーか
俺達お前らみたいに出来は良くない
良くないけど…!
家族だろ、兄弟だろ
少しは信じてほしいんだよ…!」
ドンは溢れそうになる涙を堪えながら言葉を紡いだ
私も……私もドンと同じ気持ちだ
いつも助けてもらってばかりの私達
今度は私達がエマ達を支えたい
頭を冷やしに出て行ったドンを追い掛けに
私も食堂をあとにした
その時に見えたAは何かを決意したような目をしていた
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風蘭doll(プロフ) - 雪/neigerさん» ありがとうございます!個人的にオジサン登場回を書くのが楽しみです(о´∀`о) (2021年3月19日 19時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
雪/neiger - おぉ!続編来た!これからも変わらず応援させて頂きます!!脱獄後が楽しみです! (2021年3月19日 18時) (レス) id: ea2b900886 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 中々笑わない人を笑わせた時の達成感(`・ω・´)家の中で走り回って遊んでたら勢い余って障子に突っ込んだという実話からですw (2021年3月19日 9時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
雪/neiger - 風蘭dollさん» まさかの実話から来ていたw姉のツボ攻略出来たの凄いですw中々笑わないのでw (2021年3月19日 9時) (レス) id: ea2b900886 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 雪/neigerさん» よっしゃお姉ちゃんのツボを攻略した← この時たまたま幼少期に障子を物理的に破ったの思い出して書いたんです笑 (2021年3月18日 17時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections
作成日時:2021年2月21日 23時