promise 2

81　EH side ページ32

A『お…オッパ…』

Aが言いたいことはわかるけど構わずバックハグ。

EH『始まったよ？』

俯いているAの耳元で囁いてちょっとだけ仕返し。

あいつが映ったら目隠しでもしてやろうか…。

A『あ！オッパ！オッパが映ってます！』

そりゃそうだ(笑)

俺たちのライブ映像なんだから(笑)

A『リョウクさん！友美が好きなリョウクオッパってこの方ですか！？』

EH『そうだよ』

A『今度友美に報告しなきゃ』

何の報告だろ(笑)

A『わー！オッパ凄いです！』

俺が映るたびに俺の手をペチペチ叩く。

A『この方はどなたですか？』

EH『シウォン。俺とタメ』

A『え！？』

EH『見えないでしょ(笑)』

A『えっと…落ちついた雰囲気ですね』

苦しい意見だな(笑)

A『この方は？』

EH『トゥギヒョン。リーダーだよ』

A『納得です。メンバーさんとファンの方たちを見る瞳が優しいです』

一人一人感想を言っているA。

A『オッパ…カッコいいです…』

俺のダンスパートでは小声で呟くように嬉しいことを言ってくれる。

A『あは(笑)』

EH『ん？』

A『ドンヘオッパどうして怒ってるんですか？』

EH『あー。俺が他のメンバーと仲良くしてると、こうなる』

A『えー(笑)』

EH『こういうのELFが凄く喜ぶんだよ(笑)ウネ！！って(笑)』

A『そうなんですね！』

それからも色々と感想を言ってくれて俺も楽しくなってきていた。

A『綺麗ですね…』

会場を埋めるパールサファイアブルー。

A『こんなに沢山の人を幸せにできるオッパ凄いです…』

EH『A…？』

A『オッパの一番は凄いです…』

何か様子がおかしい。

泣いてる？

俺の手に落ちた雫。

EH『A？どうした？』

A『感動してしまいました…』

………それだけじゃないでしょ？

EH『ここに映ってるのは俺の一部。今Aを抱きしめてる俺の頭にはAしかいない。俺の一番はAだから』

A『一番は嫌です…』

EH『ELFはいつか離れていってしまうかもしれない。でも俺はその事で何か言える立場ではないんだ。ELFにはELFの人生がそれぞれある。俺の嫌な所を少しでも見たら嫌いになるかもしれない。悲しいけどELF一人一人の声は俺には届いてくれない』

Aは何も言わずに静かに俺の言葉を聞いてくれている。

82→←80

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す