promise (ページ40)

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人生初出勤。

少し早めに玄関を出るとドアに封筒が貼られていた。

A「なに？」

封筒を開けてみると

"A
おしごとがんばって
おうえんしてる
ヒョクチェ"

平仮名で書かれたメッセージ。

ヒョクオッパから？

あはっ♪

何だか凄く嬉しい！

また玄関を開けて返事を書きヒョクオッパの家のドアに貼ってハルワンに向かった。

A『こんにちは』

お店に入ると2組のお客様が楽しそうにお話しをしていた。

ﾄﾞﾝﾌｧ『こんにちは。今日からよろしくね』

A『こちらこそよろしくお願いします』

ﾄﾞﾝﾌｧ『今日はお客様も少ないし色々教えるけど解らなかったらまたいつでも聞いて』

A『はい！ありがとうございます』

ﾄﾞﾝﾌｧ『それじゃ…始めようか』

まずは今日出勤している先輩を紹介してもらった。

ﾄﾞﾝﾌｧ『ヒョソン。今日から働いてもらうAさんだよ』

A『Aです。よろしくお願いします』

ﾋｮｿﾝ『こんにちは！よろしくお願いします！』

ヒョソンさんはリーダー的存在らしい。

私の教育係をしてくれる。

34歳。

ﾄﾞﾝﾌｧ『ボナは？』

ﾋｮｿﾝ『ボナは買い物に行ってます』

ﾄﾞﾝﾌｧ『まあ、戻ってきたら紹介するね』

A『はい』

ﾄﾞﾝﾌｧ『じゃ、俺は事務所にいるから。ヒョソン。あとはよろしく』

ﾋｮｿﾝ『はい』

ドンファさんが事務所に行くとさっそく仕事を教えてもらう。

ﾋｮｿﾝ『何度か電話で話してたから初めて会う気がしないわ(笑)』

A『そうですね(笑)』

実際、通訳の為に何度か電話がきていたから私も同じ感想だった。

ﾋｮｿﾝ『Aさんは仕事を覚えるのが早いわね！』

A『そうですか？自分だとよくわからないですが…。でもヒョソンさんの教え方がわかりやすいからだと思います』

ﾋｮｿﾝ『まあ(笑)なんて良い子なんでしょう(笑)仕事も丁寧だし早いし通訳もできるしオーナーに感謝しかないわ(笑)それにしても韓国語が本当に上手ね！』

A『あ…ありがとうございます(照)』

ヒョソンさんとは気が合う！

そんな予感がした。

『戻りました』

ﾋｮｿﾝ『あ。ボナ！彼女は今日から働くAさんよ』

A『Aです。よろしくお願いします』

ﾎﾞﾅ『よろしく』

な…何だか怖いんだけど。

ﾋｮｿﾝ『ごめんね…。ちょっと人見知りしてるみたいで』

A『あ。大丈夫です』

親しみやすいヒョソンさんとは真逆のタイプだけど…きっと大丈夫…だと思う。