promise (ページ30)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:140,302 hit

30　EH side ページ30

DH『パーティーの打ち合わせしよ！今すぐ来て！』

ドンヘからの呼び出し。

だから…俺良いなんて言ってないんだけど…。

っていうか、お前が来いよ！

心の中に渦巻く負の感情。

でも行かなかったら後からうるさいし。

EH『はぁぁぁぁ』

仕方ない…行くか。

俺って結局ドンヘに甘い。

EH『あ…』

玄関を出ると初めて隣人と出会した。

『こんばんは…』

その姿を見た時、俺の心臓がドクンと高鳴った。

二度と会えないと思っていたヒト。

そのヒトが抱えている忘れるはずのない俺の自信作。

EH『こんばんは！』

嬉しくて予想外に声を張り上げてしまった。

彼女は会釈をするとドアの向こうに姿を消した。

EH『マジで…？』

彼女がソユンのオンニ！？

夢？？

幻？？？

EH『ｲﾃｯ』

右頬に感じた痛みで現実だと脳と心が俺自身に知られてくれた。

そして今さら思い出した。

そうだ！

俺も会ってみたかったんだ！

俺のデザインを気に入ってくれた存在。

嫌々だったはずのパーティーが最大の楽しみに変わった。

そうか…彼女だったんだ…。

DH《まだ！？》

急いでドンヘの部屋に向かった。

DH『おっそーい！』

EH『ごめんごめん！』

DH『やっぱり嫌なの？』

EH『まさか！張りきって盛り上げようぜ！』

急に張りきりだした俺を不思議そうに見ているドンヘ(笑)

EH『で？どうやって誘うの？』

DH『普通にお礼をしたいって誘うけど？』

EH『アホか！ソユンは俺に会わせたくないって言ってるんだぞ！？』

DH『えぇ？なんで？』

EH『どうするかなー』

DH『ねー。なんで？』

EH『うるさい！そんな事より考えろ！』

それから暫く二人で考えてみたけど良い案が出てこない。

もう会えないと思っていたのに会えたということは…神様が定めた運命なのか…ただの気まぐれなのか。

もし彼女が俺を好きになってくれたのなら運命だと信じよう。

DH『目隠しして連れていく？』

EH『ブッ.∵・(ﾟεﾟ )』

DH『やー！汚い！』

お前が変なことを言うからだ！

目隠しって！

こいつにそんな趣味があったとは…。

タオルで俺が噴き出した水を拭いているドンヘをボーッと見つめてしまった。