Promise(I'll be) (ページ10)

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危険な男ページ10

ホテルからバンで空港へ移動して、帰国する

搭乗手続きを済ませてから、メンバー、スタッフさんとともにラウンジで待機

私はベンチに座って、ウトウト……

というのも、あのあと彼の質問が止まることがなくて……

襲われることはなかったけれど、

夜中の3時まで質問攻め。

もう、私の有りとあらゆることを知ったんじゃないかしら……。

なんとか、彼を部屋に帰してから

徹夜で仕事してた……

……徹夜なんて、学生ぶりかもしれない……

私、少しでもいいから寝ないとダメなタイプなのに……

頭がコックリとして、意識を手放しそうになっていたら…

ドカッと突然隣に誰かが座ってきた

見ると

『……テギョンさん』

『これ』

私に栄養ドリンクを渡してくれる

『え？』

『寝不足に効くから。

ひょっとして、あのあと仕事してた？』

『……えぇ。』

『……ごめん。ちょっと、調子乗った』

そう言いながら、１度私の手に持たせたドリンク剤を

また私の手から取ったかと思うとキャップを外して

もう一度私の手に戻した

………

『……ありがとうございます』

グビッと飲むと

『……ぅわ、苦っ』

薬臭いし、苦い……

栄養ドリンクって、やっぱり苦手なんだけど……

でも、せっかくくれたんだし、全部飲まなきゃなぁ。

そう思って、頑張って飲み干した

『苦いのダメなのに、よくがんばりました』

って言いながら、私の口になにかを押し込むテギョンさん

『！』

……さくらんぼ味の小さいキャンディ…

『あ、これ』

昨日、私が話した好きなモノのひとつ

【さくらんぼの詩】って小さいキャンディだった

『さっき、売店に売ってたから』

私の手に袋を乗せて、

代わりに空になった瓶を取って、ゴミ箱へ捨てにいくテギョンさん

…………

口の中の甘いキャンディのように、

私を甘やかすテギョンさんに

ちょっとだけ、ときめいてしまってる自分がいる……

……テギョンさんのそばにいるのは

ちょっと、危ないかもしれない……

これ以上は、踏み込まれないようにしないと……