Promise(I'll be) (ページ39)

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勘違い…… ページ39

お店に入ると

『うわ、結構混んでる…』

『俺の知り合いの店だからなんとかなる！』

シウンが自信満々に店の奥に入って行って

中で何かを話してると思ったら、私に手招きした

『ほらみろ！行けた』

『え、ほんとに？』

『VIP専用の個室だぞ、個室！』

『え？！VIP？！あんた、なんでこんなとこに知り合いいるのよ』

『芸能人の友だちの友だち？』

『……業界人ぶってんじゃないわよ』

『うるせー』

シウンが私にヘッドロックしてきた

『ちょっと！やめてよ！』

なんて、高校生のノリでわちゃわちゃしていたら……

もう１つの個室から、大きな体の男の人が出てきた

『……え……』

『……テク……』

テクが、

ヘッドロックされてる私と目があって

眉間にシワを寄せた

『なに、してんの？』

シウンが私を離して

『え？お前、2PMと知り合いなの？』

小声で私に聞くから

『……この前、取材させてもらったから』

『すげーじゃん！JYPなんて太客！』

また小声で言って私の背中を叩く

そんな私たちのことを、眉間にシワを寄せたまま見てるテク

『………彼氏？』

『え？！』

『……そう言うことか…』

そう言って背を向けて歩き出したテク

無意識に、駆け寄ってテクの手を掴んだ私

振り返ったテクが

『……なに？』

『……あ……』

何してるんだろう

別に、勘違いされても………

関係ないのに……

むしろその方が、テクとの関係を自然と終わらせることができるのに……

でも、テクの手を……離せない

『……彼氏に、勘違いされるぞ？』

私の手を離して、シウンにお辞儀をして歩いていった

………私は、どうしてテクの背中に切なくなってるんだろう……

……なに、傷付いてるの？

ポンポンと、私の肩を叩くシウン

『追いかけなくて、いいのか？』

『え？』

『そんな顔して。

なんだよ。誰もいないみたいなこと言っといて。

すげーの掴まえようとしてんじゃん』

笑うシウン

『……そんなんじゃないし。』

『俺に嘘つけると思ってんの？お前。

追いかけないなら、とりあえず入れ。

聞いてやるから』