Promise(I'll be) (ページ27)

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最終日ページ27

密着最終日東京ドーム公演

公演前に、控え室でメンバーの皆さんに声をかけた

『長い間、密着させていただきありがとうございました！

今日が、最後です。

みなさんの日本でのラストコンサート、そこに来られなかったファンの方にも楽しんでもらえるような記事にしますので、

期待していてください

皆さんも、お怪我のないよう、最後の公演楽しんでくださいね』

私が挨拶をすると

みんな笑顔で私に声をかけてくれた

テギョンさんは、

難しい顔をしてずっと黙ってて

『テギョンさん、ありがとうございました』

『……うん。お疲れ』

困ったように眉を下げて笑った

………

………………

最後の公演は……

すごく、感動的だった…

この、感動が伝わるようなそんな記事を書かないと……

……………

最後の公演が終わると

『打ち上げ、Aさんも参加してくださいね』

ジヌさんに、誘ってもらった

これを断るなんて選択肢はなくて

喜んで参加させてもらった

食事会では、テギョンさんは私から一番遠い席に座って、１度も目が合わなかった

……私も、やっぱり

平気な顔をして、テギョンさんのそばにいる自信がなかったから

ちょうどよかった

ジヌさんが、私のグラスにビールを注ぐ

『Aさん、全然飲んでないですよね？飲んでくださいよ！』

……あー、私、お酒全然飲めないんだけど。

でも、これ、断るのも……

いつもは、断るんだけど……

『……じゃあ』

って、グラスを手に持つと

スッとグラスが、手からなくなる

『え？』

見上げると、

テギョンさんが、グラスに注がれたビールを一気に飲み干した

『あ！テク！お前何してんだよ！』

『ヒョン、Aさん、お酒飲めないから、勧めないで。』

…………テギョンさん………

そのまま、私の隣にドスッと座る

『……なんで？』

『……苦手なモノ、酒って言ってたろ？』

ぶっきらぼうに言う彼に、

やっぱり、胸がキュンとしてしまった…

『……ありがとう』

『あのさ、やっぱ、このあとちょっと時間くれない？』

『え？』

『少しで、いいから。』

悲しそうな、切なそうな顔をする彼に

どうしたって私の胸は、高鳴ってしまう……