Promise(I'll be) (ページ11)

今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:12,734 hit

壁ページ11

あの日から、テギョンさんに踏み込んでこられないように

高い壁を積み上げているけれど、気が付くと乗り越えてくるテギョンさんがいて

私は、彼から逃げ回るのに必死になっていた

密着中は、JYP事務所のミーティングルームを作業部屋として借りていて

そこが、唯一の隠れ家

少しの空き時間に作業をしていたら

耳にいれたイヤホンを突然抜かれた

『……あ、』

見上げると

テギョンさんが立っていて

『……返してください』

『気付くといなくなってるから、どこにいってるのかと思ってたら、ここで作業してたんだ？』

私の横に座る彼

………ここも、バレた

『……仕事、戻らなくていいんですか？』

『あぁ、休憩中だから』

『じゃあ、ちゃんと休憩してください』

『ん？休憩してるじゃん』

私の顔を覗き込んで微笑む

『…………』

『…あの、テギョンさん。』

『ん？なに？』

『この前、全部質問には答えましたよ？

もうあなたが知らないことはないはずですけど。

まだ、私に興味があります？』

『……興味しかない』

顔を近づけるテギョンさん

ドキッ

思わず、そのキレイなオデコを押した

『……なんだよ。この手』

『……近いんで。』

『ずっと、言ってるけど俺はAさんの身体が目当てってわけじゃないから』

『……じゃあ、何が目当てなんですか？

私、あなたが、固執するような特別な女じゃないけど……』

『………特別だよ』

ドクン

『………え？』

『……俺には、特別な女』

ジッと私の瞳を見つめてくる

…………ヤバイ……

なんか、クラクラしてきた……

こんなイケメンに、こんな風に甘い言葉で迫られて……

落ちない女っているのかしら……

……でも、落ちるわけにはいかない。

『……そんな、甘い台詞言って欲しい女の子は、いっぱいいるんじゃない？』

『……Aさんは、言って欲しくないの？』

『私には、不要です』

『……えー。じゃあ、何て言ったら落ちてくれんの？』

『…………』

テギョンさんの瞳を見つめて

『何を言われても、落ちません』

って、にっこり笑った

………心の中は、テギョンさんにドキドキしてるけど

隙は絶対に見せないんだから。