捻れたセカイの歌姫2【ツイステ】【プロセカ】

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ク「いけませんローズハート君！


それ以上魔法を使えば、魔法石がブロットに染まりきってしまう！」


『ブロット…？』



何それ…と思った直後寮長が顔を真っ赤にして怒り叫んだ



リド「ボクは……ボクこそが！！


絶対、絶対、正しいんだーーー！！！！」


ト「リドルーー！！」



トレイ先輩が彼を止めようと走り出したが、遅かった


黒いモヤみたいな物が見えたかと思えば、寮長の姿が突然変わったのだ



『！？何アレ…』



黒と赤のドレスみたいな服装に変わった寮長からは黒いオーラが全身から出ており、彼の背後には巨大な“ナニカ”が立っていた


あのシルエット…まさかハートの女王？


だとしても何でリドル寮長に憑いてんの？


完全に正気を失ってしまった寮長は私達を襲うつもりのようだ



リド「ククク……ハハハハ！！


ボクに逆らう愚か者共…そんな奴らはボクの世界にいらない


ボクの世界ではボクこそが法律、ボクこそが世界のルールだ！返事は「ハイ、リドル様」以外許さない！！


ボクに逆らう奴らは皆首をはねてやる！アハハハハ！！」



不気味な姿に成り果てたリドル寮長はまるで独裁者のようだった


怖い……こんなの、どうやって元に戻せば良いの



ク「あぁ、なんて事だ！


私がついていながら生徒をオーバーブロットさせてしまうなんて！」


『…ねぇ、さっきも「ブロットが」って言ってたけど何なのオーバーブロットって』


ク「オーバーブロットは魔法士が一番避けねばならない状態です


彼は今、負のエネルギーに囚われて感情と魔力のコントロールを失っている」


『精神崩壊…とは違うな……つまり、闇堕ちバーサーカー化してるって事？』


グ「ふな！寧々すげぇんだゾ！


オレ様学園長の言ってる事が全然分かんなかったんだゾ」


デュ「ぼ、僕もだ…」


ト「とにかく早く止めないと、このまま魔力を放出し続ければリドル自身の命も危ない」


『え』


グ「命ぃぃ！！？」



死んじゃうかもしれない位危険な状態だなんて…


恐る恐る視線を寮長の方に戻す


このまま彼から逃げるだけでは命を落とす可能性がある


かと言って止める策が今ある訳でもない


どうすれば良い？


こんな時司なら…えむなら、類ならどう動く？


もしこの状況に皆がいたなら…と頭の中で思い浮かべる


すると想像の中の三人はニコリと微笑み、寮長の元へと歩み寄り彼と向き合った


怖くないと言えば嘘になるけど…何だろう


さっきよりも落ち着いた

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