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─ 勇太side ─
なくなった時計を探すために、引き出しをあけると
そこから出てきた
一冊の小さなスケッチブック。
そのスケッチブックをひらくと、ひらりと落ちてきた
一枚の絵。
それを見つめながら
俺は長い時間、思い出に浸っていたようだ。
そっか、こっちに引っ越してくる時そのまま運んでもらったんだった。
だから引き出しの中に入ったままだったんだ。
.
絵をよく見ると
あのとき俺が貼りつけたセロテープが、少し取れかけていた。
もう8年も経ってるからな..。
.
俺は棚の上からセロテープを取り、新しく貼りつけた。
携帯をひらき、時間をみると
もう11時を過ぎていた。
そして明日遊園地に行く約束をしていた、
藤咲麗奈っていう奴からまたLINEがきていた。
── 何時に集合するー??♡ 19:17
7時過ぎにきてる..。
全然気づかなかった。
俺、どんだけ過去のこと思い出してたんだよ..。
.
── ごめん遅れた!もう寝ちゃったよな?(><)
何時でもいいよ♡
あ、でも朝あんま早くは起きれないかも笑 23:19
·········
『いっか。』
とりあえず返信はしたし、風呂にでも入ろうと
俺は、絵とスケッチブックを元の場所に戻した。
((ピロン♪
── 起きてるよぉ笑
じゃあ10時にしよ??♡ 23:20
起きてたのかよ。
てか10時って.. はえーな。
いや、そんなもんか?
── あ、起きてたんだね笑
10時ね、おっけ〜♡ 23:21
俺は再び返信をして、携帯をベッドに放り投げ
風呂場へと向かった。
.
遊園地か..。
なんかめんどくさくなってきた。
.
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の ん ぴ 。(プロフ) - 1.2と読んでてほんとにこの話すきです!!続きまってます!! あと、名字を設定するのがなくて、お話で(人1)ってなってます 語彙力なくてすいません。 (2017年11月29日 1時) (レス) id: 2a0ed9631f (このIDを非表示/違反報告)
スパドラ×Y.N - 素晴らしいお話だと思います!応援しています!早く続きが読みたいです。 (2017年10月30日 22時) (レス) id: 834e70f408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せりな | 作成日時:2017年10月19日 1時