球団職員は今日もゆく！

慎吾くんとデート ページ11

＊慎吾くんとデートをしましょう。




遡ること1週間前。



『慎吾くん、ゲームしよう！』



49「ええですけど、なにするんすか？」



『バッティングセンターでホームランをより多く打った方の勝ち…名付けて、ホームラン量産大作戦！！』



49「Aさん、俺一応プロっすよ？後悔するのは
Aさんっすからね笑
どうせなら、罰ゲームもありにしましょ？」



そう。私は、慎吾くんにバッティングで挑んだのだ。



普通なら、ただの馬鹿だと思うかもしれない。



でも、普段の私が何もなしにプロの野球選手に挑んでやろうなんて思わない。



今回は、確かな秘策があったのだ！



それは、、







『阿部さん！ホームラン打ちたいです！！』



10「おお、そうか、じゃあ…ってAか
お前は必要ないだろ」



『慎吾くんに勝ちたいんです！いつも私の作業部屋でイタズラするから！！』



10「うーん…そういうことなら教えてやるよ笑」



『お願いしますコーチ！！』






そういうわけで、阿部コーチの指導をみっちり1週間受けさせてもらった私。



雨の日も風の日も(言い過ぎ)苦しみながら必死に練習したバッティング。



今日こそがその力を発揮するとき！！



『さあ、審判のしげちゃん、ルール説明お願いします！！』



43「えーと、投げられる球は20球ずつ、急速はAさん100キロ、慎吾150キロ。
より多く打った方が勝ちでーす」



49『Aさん、ちょっと俺のこと見下しすぎやない？」



『ふふーんだ、私だってちゃんと練習してきたもん！』









49「なあ、嘘やろ？！どういうことなん？！」



『だから言ったじゃんか〜〜』



結果、慎吾くん10本、私14本。



私の勝利である！！



『んふふ、罰ゲーム何してもらおうかなぁ…？』



49「なんでこんな打てたん？」



『え？阿部さんに教えてもらった♡』



49「うわきったな！！きたなすぎる！！」



『まあ、そんなルールないもんね♡』



49「はあ、それで、何すればいいん…」



『お願い！付き合って！』









49「は？」

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