夢への階段【2】 (ページ2)

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開国ページ2

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ついに始まったグループバトル

次々に行われる完成度の高いパフォーマンス

さっきまで控え室でワイワイしてた人が
いざステージに立つと人が変わったみたいに
すごいパフォーマンスを繰り出すのだから驚きもの

瑠姫なんか控え室を出る時に
｢絶対勝つから覚悟しといて｣と私に宣戦布告をしてきた

案の定センターの大役を務めて鳥肌が立つステージだった

FIRE組は仲良くわちゃわちゃと出ていったと思ったら
とんでもないステージを披露して鳥肌が経った

ゆ｢なんかいつものひなと全然違くてびっくり｣

遥｢ね、あれがホントのひなだったりして笑｣

｢なんか気迫が違うね｣

いつものように1番後ろに座っていたけど
1番前に座っておけばよかったと後悔した

自分たちの番が近づくにつれて
素敵なパフォーマンスの数々に
どんどんなくなっていく自信とズタズタにされた衣装が
頭をよぎって、震えそうになる手を抑えるのに必死な私

蓮｢よし、そろそろだよ｣

ヒ｢たのしんでいこう｣

駿｢絶対1位取りましょ！｣

拓｢A、行こ｣

柄にもなくド緊張の私に拓実がそっと手を差し伸べてくれた

拓｢そんな泣きそうな顔しないで、行くよ｣

手の震えを抑えるのに必死な私を見かねて
拓実がそっと手を取り立たせてくれた
そしてもう片方の手を取ると

拓｢Aは誰よりも可愛くて、綺麗で、最高な
俺のお姫様なんだから、大丈夫｣

｢ﾌﾌありがと｣

拓｢行くで｣

｢ね、手離してよ｣

拓｢いやや｣

｢なんでよ｣

拓｢王子と姫が手繋いで何が悪いねん｣

｢自分で王子って言っちゃうんだ｣

拓｢別にいいやん｣

｢かわいいね〜｣

ね、神様？今だけは甘えてもいいかな？
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ

拓｢なに？｣

｢なんかちょっとくっつきたくなっただけ｣

拓｢あそ｣

手を繋いだままちょっとくっついたら
さっきまでの威勢はどこへやら笑

潤｢拓実顔真っ赤笑｣

駿｢俺のお姫様…だって｣

秀｢ロマンチックにも程があるぜ！｣

蓮｢ほっこりするね｣

ヒ｢ほっこり？｣

潤｢心があったかくなる感じ？｣

ヒ｢なるほど！拓実とAはほっこり！｣

こんな会話が後ろで繰り広げられてたなんて
私たちが知る由もない