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ドクドクと脈打つ心臓をなんとか落ち着かせようとまわりを見ても


みんな同じように緊張して顔が強張ってる




当たり前だ


今日は、投票結果の順位公開


つまり、最初の脱落者がでる日




収録に備えてセットの裏で準備をしてる練習生みんなが、緊張で震える手を必死に抑えてる




「オンニ・・・。」


「ソミヤ。」


私とソミ、背負ってるものはどことなく似てる


励まし合うように一度ギュッと強くハグをした




スタッフさんの合図を聞いて、ソミに続いてセットに入る




練習生たちが座る方に向かってペコリと一礼をして自分の席につくと、目の前には61位までの順位が書かれた椅子が並んでいた



最初は101個並んでいた椅子が61個になって、椅子と椅子の間も随分余裕ができたように見える




今日、私が座ってる側の椅子には、36人の練習生が残る


それを意識して、ギュッと強く手を握りしめた




セットの入り口からチャン・グンソク代表が入ってきたのを見て練習生が歓声をあげる


拍手をして迎えると、代表は手をあげて答えた




「時がたつのは早いですね。


1次投票の結果です。


国民プロデューサーのみなさんが決めた順位を発表しましょう。」




祈るように組んだ両手にさらに力を込めた


「1位〜61位までは勝ち残り、62位〜97位までの練習生は


トレーニングを終え、この番組から脱落となります。




そして、1位の席に座った練習生は


次回の順位発表までの間、センターを務めることとなります。」




今まで何もかかっていなかった会場に、緊張感のあるBGMが流れ始める


ついに始まった順位発表


どこか実感がわかなくて、他人事のように眺めてしまう




「57位です、MJ ユ・スア練習生。」


ハッと意識が浮上した


スアだ、スアが勝ち残った




一度はした後悔を、二度としないために


私は、彼女の役に立てただろうか




思わずにじんだ涙を、上を向いて隠していると


私の前を通ったスアが私を軽く抱きしめていった




こらえきれなかった涙が頬をつたって、慌てて拭う私を見て笑う


「ありがとう、あなたのおかげよ。」


もう一度私に笑いかけると、スアは前に走っていった




「56位、ハッピーフェイス ファン・スヨン練習生。」


スヨンオンニだ、ああ、よかった


驚いたように立ち上がったオンニが前に歩いていくのを見て


私はついに涙をこらえきれなくなった

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名無し16688号(プロフ) - 楽しく見させてもらってます。続き楽しみにしてます! (2018年10月10日 15時) (レス) id: 6c80a1f97a (このIDを非表示/違反報告)
ai - とっても面白いので、続きを待ってます。 (2017年9月19日 5時) (レス) id: aaf9e9a0bd (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - とても面白いです。続き待ってます (2017年7月4日 15時) (レス) id: dd90302d2c (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - season1も全部観ました。続き、期待しています。 (2017年5月29日 21時) (レス) id: 8cb2816179 (このIDを非表示/違反報告)
ai - コメントしすぎてすいませんでした。これからも応援しています。 (2017年4月29日 3時) (レス) id: aaf9e9a0bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Pinocchio | 作成日時:2017年3月21日 4時

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