24 ページ25
「オンニー！」
だだだっと向こうから走ってきたミナ
その手には私のダウンコートが握られている
「ミナヤ、それ持ってきてくれたの？」
「オンニがコートも着ないで走って行ったってナヨンオンニが。
こんなに寒いのに何考えてるのオンニ。」
「ごめんね、ありがと。」
ミナからコートを受け取ってドヨンのコートの中からお暇する
そのあとトレーナーからダイエットトレーニングを受けることになった
並んだ練習生の中からダイエットの必要な人をトレーナーさんが選んでいく
私の後ろで深くため息をつくミナが、トレーナーさんに連行されていくのを見るのはこのあとすぐだった
今日は練習がお休みらしく、ダイエットトレーニングの後に連れて行かれたのは病院
みんなでインフルエンザの予防接種を受けるらしい
そこかしこの注射室から悲鳴があがる中
健康そのもので注射なんかと無縁で生きてきた私は実感がわいていない
「A、注射怖くないの？」
隣でさっきから怯えているギョルギョンが私の顔をのぞきこむ
「怖いって言っても、受けたことないんだもん。
チクっとするだけでしょ？」
みんな、どこかのお化け屋敷にこれから入るくらいのテンションだ
まあお化けは私も怖いのだけど
「待って！
Aもついてきて！」
呼ばれたギョルギョンがなぜか私の腕にしがみつくので、私がギョルギョンを引きずって注射室まで歩く
「あら、Aちゃんも一緒？
ついでに受けちゃって。」
注射室でカメラを構えて待っていたスタッフさんに言われ、とりあえず逃げ出しそうなギョルギョンを抑えながら私が受けることになった
「なんだ、Aちゃんは注射怖くなさそうね。」
「初めて受けます、注射。」
カメラに向かって答えてから自分の腕に刺される注射をガン見する私を見てられないといったように顔を隠しているギョルギョンが、なぜか悲鳴をあげている
「思ったより痛くなかった。」
「私はあなたが信じられないわよ！」
「なんで何もしてないギョルギョンが怖がってるのよ。」
「いや！助けて！」
「早く座って腕を出しなさい。」
「キャーーー！」
じたばたと暴れるギョルギョンをなんとか抑えて腕を出させると涙目で私の腕を掴んでくる
痛い痛い力強い
私の腕が犠牲になった予防接種でした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 445人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョンハン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し16688号(プロフ) - 楽しく見させてもらってます。続き楽しみにしてます！ (2018年10月10日 15時) (
レス) id: 6c80a1f97a (このIDを非表示/違反報告)
ai - とっても面白いので、続きを待ってます。 (2017年9月19日 5時) (レス) id: aaf9e9a0bd (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - とても面白いです。続き待ってます (2017年7月4日 15時) (レス) id: dd90302d2c (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - season1も全部観ました。続き、期待しています。 (2017年5月29日 21時) (レス) id: 8cb2816179 (このIDを非表示/違反報告)
ai - コメントしすぎてすいませんでした。これからも応援しています。 (2017年4月29日 3時) (レス) id: aaf9e9a0bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Pinocchio | 作成日時：2017年3月21日 4時
