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process58.救いの手 ページ9

「…あんな」


「うん」



椅子に座り込んだ金太郎にタオルを渡す。



「…猫…拾うてん河川敷で」



「うん見たら分かるっ痛!!」



「アホか悠木!今の天気分かってないんか!」


なんだかすごく怒った様子で謙也くんに頭をしばかれた。


天気?…あ





今、この地区は大雨特別警報が発令されている筈、ということは…




「大丈夫なんか金ちゃん?何でこんな天候やのに河川敷なんか行ったんや」



「…猫が溺れててん。それでワイ、居ても立ってもおられんようなって…」



にゃーん、とか細い声で猫が鳴いた。




「それで川の中に…か。あんな金ちゃん。猫を助けにいったんは勇気ある行動や。凄いことや。…それでももし自分が溺れたらどないするつもりやったん?」



白石は静かに金太郎に語りかける。



「こんな警報が発令されてる時に誰も河川敷に近付いたりせん。助けを求めることも出来ひんねんで?」


「せやで金ちゃん。もしかしたら死んでたかもしれへんねんで。」



「…………………………」



千歳くんは悲し気に微笑む。




「…オレは金ちゃんの葬式なんか行きたくなかよ」




「…みんなゴメン…」









「…自分の瞬発力買いかぶり過ぎなんや、あのアホは」



「えユウジ君嫉妬…」



「ユウくん…もうアタシのこと飽き…」



「な!?あ…あほオレは今までもこれからも小春一筋や!ゴラァお嬢!変なこと言うなや」



「えゴメン」


「え…いや…そんな素直に謝られても…」




「あっちとの温度差…先輩らキモッ」




「君も大概だよね財前君」

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設定タグ:テニプリ , ギャグ , シリアス   
作品ジャンル:ギャグ
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皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - めっちゃおもろい(*≧∀≦*)(´∇`) (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - 本気と書いてマジと読む。ですね( ☆∀☆)www (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» あ〜、だんだんとねwwww (2014年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - クルエルさん» クライマックスで、だけどww最初はギャグだわww (2014年8月7日 22時) (レス) id: 5b35e72707 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» マジか!ドンと来い!!← (2014年8月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2014年8月6日 23時

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