process96.ウォーターヘッド ページ47
「…ん」
「なんですか。ンジャメナ」
「いやしりとりちゃうわ。あれ見ぃ。」
「…あれは」
白石が一歩踏み出した。
「…ユウジ…やな」
『たこ焼き戦隊!ホーモーグリーン!参上したったで!?』
ユウジこと一氏ユウジ氏は、突如としてステージに現れた。ヒーロースーツと、ヒーローマスクを身につけて。しかも得意のモノマネで戦隊ヒーロー風に声を変えているらしい。
つまりはそういうことなのだ。
「どういうこっちゃ…ええ?ユウジが戦隊ヒーロー?しかもホーモーグリーン?あかん、頭こんがらがってきた…財前、悪いけど俺の頭冷やしてくれんか?」
「チッ…はい。」
ざぶんっ
「あっちょっ!財前それちゃう!財前それちゃ…ガボガボ!」
目に見えて混乱する謙也の頭を掴み、財前は近くにあった噴水に勢いよく突っ込んだ。ゴボゴボと謙也は苦しそうに叫ぶ。
「ひぬ(しぬ)!ひぬ(しぬ)!ふーき(悠木)!たすけっ…」
「イヤアアアしぬぅぅぅ」という悲壮な謙也の叫び声さえも聞こえず、志暢と白石はただ、ただステージを見つめる。
『よっしゃ来たれ怪人ビックフッド!このホーモーグリーンがお相手したる…ぎゃあ何するんやヘタレッド!』
怪人役の人を倒そうとするホーモーグリーンを止めたのは、なんともヨボヨボなヘタレッドだった。見たところ、ホーモーグリーンことユウジ以外のキャストは、皆かなりの高齢のようだ。
どういうこと?と志暢は首を傾げる。
『いんやぁ〜短気は損気!どや?たまには話し合いでこの場を収めようと思いまへんか?怪人ビックハートはん。』
『いやそれただの心の広い人やろ!ってなんでやねーん!!』
「いやいやお前が何でやねん!!」
やっと財前のイタズラ(嫌がらせ)から解放された謙也が涙目になりながらも叫ぶ。
「なんでお前がこないな場所に…っていだだだだ!なにすんねんゴラァ!!」
「謙也さん」
「謙也くん、こっち」
取り敢えずショーの進行を妨げる訳にはいかない。
完全に混乱する謙也の首根っこを掴み、ずるずると引きずってステージから離れた。
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皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - めっちゃおもろい(*≧∀≦*)(´∇`) (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - 本気と書いてマジと読む。ですね( ☆∀☆)www (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» あ〜、だんだんとねwwww (2014年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - クルエルさん» クライマックスで、だけどww最初はギャグだわww (2014年8月7日 22時) (レス) id: 5b35e72707 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» マジか!ドンと来い!!← (2014年8月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2014年8月6日 23時