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process81.ユメノナカ ページ32

「ユウジ。小春。」

「何よ蔵りん。かしこまって」

「小春、オレ塩買ってくるわ!待っとれよ」

「人の話はちゃんと聞きなさい!」

「オカン」

「オカン」

「やかましいわ」





それは冷え込みが激しい10月下旬のことであった。


「悠木ちゃーんおらんのー?悠木ちゃーん」


ご存知の通り、悠木Aはマネージャーではない。ただの便利なお手伝いさんといったところであろうか。

先述のようにAは正式なマネージャーではない為、テニス部に顔を出さないことも多々あるのだった。
部長・白石は不真面目(?)なマネージャー(仮)に雑用をさせようと学校の隅々を探し回っていた。



「悠木ちゃーんって…おるやん」

彼女がよく目撃される候補地の一番最後。よくあるシチュエーションといえば聞こえが良いかもしれないが。



彼女は教室の机の上で惰眠を貪っていた。



「悠木ちゃん」


「…ぐー」


「…悠木」


「うぅ…んむにゃ…」


うん、まあ起きない。


「コラァ悠木ィィ!さっさと起きんかい何を寝てんのや!まだまだ雑用あんねんで?」

「…ね」

「?」


彼女が本当に意識が無かったのかは分からない。あまりにもはっきりとした寝言だったからだ。

しかし事実を隠蔽するのもなんだから、白石蔵ノ介が聞いてしまったありのままをここに記そうと思う。


「…うぅ白石蔵ノ介爆発しろ本当爆発しろマジで爆発しろし。水素爆発に巻き込まれてミルクティー色の髪の毛ハゲ散らかしながら爆発して宙を飛べコノヤロー。冗談抜きで爆発しろ木っ端微塵に吹き飛びやがれムダイケメンめ。バルスマジバルス本当バルス滅びやがれバルスバルスバルス滅びの呪文白石蔵ノ介爆死推…奨…ぐー」






「なんか白石部長最近目あわせてくれないんだけど何か知らない小春ちゃんとユウジくん?」

「…………ぇぇっと…」

「罪や。罪な女やわ。」

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設定タグ:テニプリ , ギャグ , シリアス   
作品ジャンル:ギャグ
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皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - めっちゃおもろい(*≧∀≦*)(´∇`) (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - 本気と書いてマジと読む。ですね( ☆∀☆)www (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» あ〜、だんだんとねwwww (2014年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - クルエルさん» クライマックスで、だけどww最初はギャグだわww (2014年8月7日 22時) (レス) id: 5b35e72707 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» マジか!ドンと来い!!← (2014年8月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2014年8月6日 23時

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