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process72.特技と必殺技は紙一重 ページ23

それは突然だった。
Aが急に椅子から立ち上がった。


「ほいっ」

ぽすんっ



「…………………………?」



ゴミ箱に鼻噛んだティッシュを一発で入れてドヤ顔でこちらを一瞥する先輩に殺意という名の視線を不機嫌そうに財前は送る。



「へい財前ボーイパース!」


再びブーッと鼻噛んだティッシュをこちらに投げつけてきた。

今度はお前が投げてみろということか。



財前は投げつける。





黄色いテニスボールを




「痛っいててててて!!」


「これで満足っすか」


「ご…ごめんなさい…」




***********


ふと思いつき、私は顔を上げる。


「そういえばさー財前君の特技って何?」



ヒリヒリと痛む鼻のあたまにぺたりと絆創膏を貼りながら聞いてみる。



「特技?何ですか突然…」


「…あぁいやそうか。うんうんわかってるよ私にはね。もちろんブログで人の罵倒中傷することだよね?」


「………」



「ちょっ待っ痛たたた!」


無言で鼻を摘ままれ私は悲痛な声を上げてしまう。


ってなんだこの仕打ち!?



「酷い!痛い!酷痛い!あっ混ざった」


「…そういう先輩の特技は何なんスか」



私の特技?

そんなもの無…あっ



「…必ずゴミがゴミ箱に入ること?」


「いやなんで疑問形なんですか。つかそれ特技なんスか?」


「えっ」

「えっ」



「…特技じゃないの!?」


「いやだから知りませんて」


びしりっ


「いてっ」


やだもう理不尽さっきから叩かれたりぶつけられたりしてばっかなんですけど後輩に。


「あっ必殺技か!」


「…もう好きにしてください。」


「なんかゴミ投げて悪の敵をぶっ倒す!とかかっこよくない?環境戦隊エコノミーみたいな」



「…よく分からんけどとりあえずキモいッスわ、先輩」







ツンとデレは紙一重ということか?
(絶対違う)

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設定タグ:テニプリ , ギャグ , シリアス   
作品ジャンル:ギャグ
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皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - めっちゃおもろい(*≧∀≦*)(´∇`) (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - 本気と書いてマジと読む。ですね( ☆∀☆)www (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» あ〜、だんだんとねwwww (2014年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - クルエルさん» クライマックスで、だけどww最初はギャグだわww (2014年8月7日 22時) (レス) id: 5b35e72707 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» マジか!ドンと来い!!← (2014年8月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2014年8月6日 23時

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