process52.ドライ×恐怖 ページ3
さあ財前、君の意見を聞かせておくれ。
「そんなまな板のくせに何着てもおんなじ
やろ」
……ん?
「スクール水着がお似合いや。アンタには」
「ちょい待ち、スクール水着は中にパッド詰められへんやん。余計にまな板が際立つやんか」
「………………………」
「ビキニなんか着てもうたら貧相過ぎて逆に可哀想ですわ。あ、なんならセパレート水着なんかどないです?ビキニ気分味わえますよ」
「…ざ」
「は?」
べちぃっ
「がほっ!?」
「財前コノヤロォォォォ!!!あと謙也くん死にさらせェェェェ!!」
それはまるで危機一髪。いや間一髪。
突然発狂し、躊躇も遠慮も無く投げつけられたテニスボール(そばに落ちていた)を財前が避けたのは最早、奇跡と呼べよう。
そのかわり後ろにいたヘタレスターに直撃
したが。
「そんなっ…そんなどストレートに言わなくてもいいじゃないか!!」
「アンタ自分のこと巨乳や思とるんですか」
「貧乳だよ!貧相だよ!そこは認めるけどもうちよっとオブラートに包んでくれても良いじゃない!あと謙也くん死ね!」
「や、その言葉そのまんまお前に返すわ!」
あまりの理不尽さに謙也はたじろぐ。
「うらああっ!」
「っ…!」
再び振り上げられたAにあろうことか財前は恐怖を覚えた。
効果はヘタレの星で実証済みだ。
「っ落ち着いて下さい先輩!オレを殺るより謙也さん殺って下さい。その間に逃げるんで」
「ウルセェェェ!!くらえ…」
「?」
突如、Aの動きが止まった。
「財前君なんか…冷房の効かない部屋で熱帯夜に苦しんだら良いんだ!あと謙也くん死ね!」
「えっ」
「えっ」
ひらりっとスカートを翻し、勢いよく部屋を出ていった。
「…えーと」
「…ハァ」
「とりあえず謝ろか?財前」
「…スンマセンでした謙也さん。
そんで土に還れ。」
「お前もか!」
process53.ある熱帯夜のこと。→←process51.心のオブラート
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皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - めっちゃおもろい(*≧∀≦*)(´∇`) (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
皆を騙す詐欺(ぺてん)師 - 本気と書いてマジと読む。ですね( ☆∀☆)www (2018年1月23日 16時) (レス) id: 237e1b1da0 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» あ〜、だんだんとねwwww (2014年8月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - クルエルさん» クライマックスで、だけどww最初はギャグだわww (2014年8月7日 22時) (レス) id: 5b35e72707 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ゆうさん» マジか!ドンと来い!!← (2014年8月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2014年8月6日 23時