四天宝寺のお約束part2

process60.任命と命名 ページ11

「っちゅーことで…これより小石川の子猫の面倒しばらく見ます俺に任せとけ！隊長の就任式するでー。みんなクラッカーの準備はええか？何やと財前？クラッカー持ち合わせて無いからお菓子のクラッカーでええですかやと？あかん今すぐ買ってこい300円あげ…」



「あああ白石ストーップ！ちょっとwaitや！」


延々と話続ける白石を小石川が制止する。



「犬みたいに言うな！オレは忠犬ハ●公より名犬ラッ●ーのほうが好きや」


「いや知らんわお前らの好みなんか！オレはわ●おのほうが好きや！」


「えー私はソフ●バンクのカ●君が一番好きだなー」


「先輩らええ加減ワン公トークから離れて下さい。見てみ謙也さんが退屈して魔法少女に変身してはる」


「えっ！？」


「騙されんな悠木！オレは何があってもスピードスターのままやから！」


「みんな茶番はそこまでばい。早く子猫の面倒(以外略)隊長に猫のことを話してあげんと」


うんそーだった。そーだったね！



「…ということなんです」



「…ほう…それでオレに猫の面倒見ろと」


かたじけない。あこれさっき言ったわ。


「ちなみにいうと小石川君家って動物とか小さい子とかいたっけ？」


「おらんけど…」


「１分…最終的に恐喝されて了承するまであと１分ばい…」


あら懐かしい。すごい久し振りの絶対予告。


つかあと１分？


思ってたよりあっさりだね…


「…はぁ」

あ、溜め息吐いた。



「分かったわ。…どうせ後１分後には押し付けられてんやろ…たまには副部長らしく潔く引き受けたるわ！」


「ホンマ！？ケンちゃんおおきに！」



何はともあれ、よかったね金ちゃん。



「…でも一つ条件があんねんけど」


「は？何やねん潔く引き受けるんとちゃうかったんかい」


「せやねんけど……監督には黙っといてくれへんかな」


「なんでやねん」



「いや…四天宝寺テニス部の副部長が恐喝されて子猫を引き取る！…なんて周りに知られたらちょっと…」

「は？猫男子なめんな」


「ス…スンマセン…」






がちゃっ

「おったおった白石。来週の練習メニューのこ
とやねんけど…」


「あっオサムちゃんやん！なあなあオサムちゃんワイネコ拾っ「あああ金ちゃーん！！」


「ん？」

「あ…えーと監督は猫派か犬派どっちかな〜なんて」

「…あぁ、おっちゃんは猫耳メイド派かな」


「………………」

「え？何なん？オレ何か悪いこと言ったか？」


「乙女のハートはデリケートなんや…」

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