L 浅村栄斗 ページ13
なにこの人、ヤンキー？
と思ったのは最初だけ、今ではすっかり笑い話。
出会ったのはお酒の場。
一人で自棄酒をしていた。
割りと近くの卓で、イカつい感じの人達が飲んでるなーと思いながら、元気だなあと傍観して……その中に栄斗さんもいた訳だけども。
「一緒にどう？」
屍のような私に声を掛けてきたのは、イカついお兄さんたちとは真反対側にいた若い男。
「今日はちょっと、そういう感じじゃなくて……ごめんなさい」
と苦笑いしながらなんとか言ったものの、率直に言うと全く好みじゃないから。
「ちょっとだけでいいから」
なーんて言いながら隣に陣取ろうとする。
こっちはほんとに疲れてんだってんの！
てかまずなんでタメ口！？
って、アルコールが入った頭は無性に苛立ってきて。
「ほんと無理、なんなの」
「……は？」
「だから無理なんだって、有り得ないっつの」
今思えば私もバカだなあとしか言えないんだけど、まあ結果オーライってことになる。
「ってめ、どういう口の利き方……」
あ、しまった逆上するぞコイツ、と思ったら。
「なあ兄ちゃん、女の子に何しててん？」
後ろから、声がした。
「ああ！？」
と男が振り向くと、あの賑やかな卓に座っていたうちの一人。
が、ものすごくいかめしい形相で。
漫画みたいに指をポキポキいわせて。
「ひっ」
声を上げたのは私だったかナンパ男だったか。
「あの、ありがとうございました！」
ナンパ男がそそくさと席を立った後、私はなぜかあのイカつい仲間たちと一緒に飲んでいた。
「かまへんよ、ただ単に俺がああいう奴嫌いなだけやから」
と言ってにこにこ笑ってるとさっきの鬼の形相はなんだったのかと思ってしまう。
「何か、お礼させてください」
「気にせんでええって」
「でも……」
食い下がると、名案を閃いたとばかりに顔を輝かせて。
「せやったら、連絡先交換とか、どう？」
「そんなのでよければ、ぜひ！」
そして、私は知ることになるのだ。
「おっしゃ、Aちゃんな、よろしく」
「……あの、つかぬことをお聞きするんですが」
「おん、どした？」
「浅村、栄斗さんで、よろしいですか……？」
「合うてる、あれもしかして知っててくれてんの？」
「え、あの、西武の」
「そうそうそれそれ」
「あ、いや、ほんとだ、顔いっしょ……」
「ははは、なんやそれ」
「えっ、ちょ、ええぇぇ！？」
「オーバーやって」
ナンパ男に感謝……はしないけど。
今こうして栄斗さんと一緒にいるのはあの日のお陰ってやつかな？
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はる(プロフ) - HAさん、はじめまして！何回もお邪魔してます(^-^)初めてのリクエストをさせてください。Gの坂本選手で、リハビリを頑張る彼と、それを支える彼女ののほほんとした日常…そんな感じのお話をお願いします！お忙しいと思いますが、よろしくお願いします(^o^) (2018年7月31日 22時) (
レス) id: 769779b620 (このIDを非表示/違反報告)
貴子(プロフ) - リクエスト答えてくださりありがとうございました^^HAさんのお話とても好きです！更新頑張ってください！！ (2018年6月4日 19時) (レス) id: c30e1bf1a1 (このIDを非表示/違反報告)
貴子(プロフ) - HAさん» 良かったです！ありがとうございます^^ (2018年6月2日 18時) (レス) id: ce7d14e8eb (このIDを非表示/違反報告)
HA(プロフ) - 貴子さん» 了解です、なんとなく言いたいことは分かる気がするので大丈夫ですよ〜 (2018年6月2日 18時) (レス) id: 86b5deaff9 (このIDを非表示/違反報告)
貴子(プロフ) - HAさん» シチュエーションではないのですが、夢主が球団職員じゃないようにして頂きたいです。へんな申し付けすみませんm(_ _)m (2018年6月2日 14時) (レス) id: ce7d14e8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HA | 作成日時：2017年8月10日 16時
