隣 .134 ページ41
紫耀がアメリカに行ってから1ヶ月が経ち、
私たちは大学生になった。
永瀬は受験勉強の甲斐あって
第一志望の難関大学に合格。
海人くんは将来デザイナーになるために
デザインの専門学校に入り、
私たち残りの4人は
高校と提携している大学に推薦入学した。
だから、案外高校の頃と、何も変わらなかった。
隣に紫耀が居なくても、時間は過ぎる。
1ヶ月も経てば、そんな生活にも慣れてしまった。
玄「 岸くん今日も寝坊だって 」
『 またー？ 』
勇「 今日レポート提出じゃなかったっけ？ 」
『 そういえば徹夜でレポート書くって言ってた！ 』
玄「 あーあ、岸くんってほんと不憫だよね 」
勇「 教授に頭下げてる岸くん想像出来るわ〜 」
神宮寺くんのそんな言葉に
私も想像して、笑ってしまった。
でも、ひとつだけ、あの頃と違うのは、
「 ねえねえ、昨日の試合見た？ 」
「 バスケだよね？見た見た！
平野くんめっちゃかっこよかったー！ 」
「 身長低いのにすごいよね！ 」
「 わかる！なんか可愛いよね！ 」
紫耀が有名になってしまったことだ。
たびたびテレビでも期待の新人とかなんとかで
取り上げられてて、あの容姿からも分かるように
女子からの人気が絶大なのである。
玄「 Aちゃん聞いてる？ 」
『 あ、ごめん 』
勇「 紫耀のこと？ 」
『 ちょっと話してるの聞こえちゃって… 』
優「 嫉妬かあ、可愛いやつだな 」
と、いつから居たのか、
私の頭にポンと手を置いて、呟く岸。
玄「 てか、岸くん間に合ったじゃん！ 」
優「 やばいからタクった！ 」
勇「 入学して2週間でタクシー使うの
岸くんぐらいだよ…… 」
岸の話で盛り上がってたら
講義が始まったので静まり返った教室。
その瞬間、隣に座っていた岸が、
優「 もっと自信持っていいんだぞ 」
優しく小さな声で、そう囁いた。
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タイリ - やっぱり、自分に自信を持つって大事なんだなぁ〜と、思いました。 好きな人が離れていくようで怖いけど自信を持って自分のところに戻って来るまで待っていてほしいと思いました (2018年10月16日 20時) (
レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)
mii（みぃ）(プロフ) - タイリさん» 素敵な感想ありがとうございます（ ; ; ）切ない中のキュンキュンを大切にしてるのでそういう風に感じていただけて嬉しいです！！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
タイリ - 初めまして、タイリです。この作品は 貴方には私しかいなくて、私にもあなたしかいない。 少し複雑だけど、お互いを思う気持ちがどこか切なくて甘酸っぱいところが、とても面白くていいと思います。 (2018年9月9日 10時) (レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)
mii（みぃ）(プロフ) - クロミさん» 全然適当でいいと思います！（最低なアドバイス）ありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月16日 1時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
クロミ(プロフ) - はい！そうです！やっぱりテキトーでいいですよね！ありがとうございます(ﾉ≧▽≦)ﾉこれからも頑張ってくださいね！ (2018年8月15日 16時) (レス) id: 968315edd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mii（みぃ） | 作成日時：2018年8月2日 13時
