隣 .106 ページ11
紫耀は少しも表情を乱さずに
無言でベッドの下に腰を下ろして、
大きく手を広げて私を呼ぶ。
紫耀の足の間にちょこんと座ると、
後ろから紫耀の腕が回ってきて。
紫「 どうしたの？ 」
ぺこっと首を傾げる仕草が可愛い。
このまま言わずに笑ってたい
とも思ったけど、思い切って話を切り出す。
『 紫耀さ、アメリカ行くの？ 』
さっきまでの穏やかな表情が消えて
一瞬で顔が曇ってしまった紫耀。
しばらく沈黙が続いたあと、
紫耀は重苦しく口を開いた。
紫「 大丈夫だよ、
俺は絶対Aの側から
居なくなったりしないから 」
その言葉も、紫耀の気持ちも、
心が躍るぐらい嬉しかったけど
本当にそれでいいんだろうか。
私が紫耀の夢を壊してしまってるとしたら、
『 紫耀はそれで後悔しない？ 』
紫「 え、 」
『 そりゃ、紫耀が日本に
残ってくれるのは嬉しいよ？
でも、私のせいで紫耀に夢を
諦めてほしくないの、 』
今、泣いちゃダメなのに。
紫耀のこと不安にさせたくないのに。
紫「 泣かれたら、行けないんだけど？ 」
でも、紫耀はわざとらしく戯けて
泣いてる私をぎゅうっと包み込んでくれた。
『 ごめん… 』
紫「 俺、アメリカ行くよ、
ちゃんと夢叶えてAのこと幸せにするから
それまで待っててくれる？ 」
涙で顔がぐしゃぐしゃになって、
声にならないまま、何度も首を縦に振った。
紫耀はそんな私にニコッと微笑んで。
紫「 泣くな〜
一生のお別れじゃないんだから 」
私の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。
いつもと変わらない紫耀だったからこそ、
私はこの現実を受け入れることが
出来たのかもしれない。
紫耀とのお別れまであと半年と少し、
全力で、君の隣で笑ってたい。
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タイリ - やっぱり、自分に自信を持つって大事なんだなぁ〜と、思いました。 好きな人が離れていくようで怖いけど自信を持って自分のところに戻って来るまで待っていてほしいと思いました (2018年10月16日 20時) (
レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)
mii（みぃ）(プロフ) - タイリさん» 素敵な感想ありがとうございます（ ; ; ）切ない中のキュンキュンを大切にしてるのでそういう風に感じていただけて嬉しいです！！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
タイリ - 初めまして、タイリです。この作品は 貴方には私しかいなくて、私にもあなたしかいない。 少し複雑だけど、お互いを思う気持ちがどこか切なくて甘酸っぱいところが、とても面白くていいと思います。 (2018年9月9日 10時) (レス) id: f232c3d28b (このIDを非表示/違反報告)
mii（みぃ）(プロフ) - クロミさん» 全然適当でいいと思います！（最低なアドバイス）ありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月16日 1時) (レス) id: 98fec86812 (このIDを非表示/違反報告)
クロミ(プロフ) - はい！そうです！やっぱりテキトーでいいですよね！ありがとうございます(ﾉ≧▽≦)ﾉこれからも頑張ってくださいね！ (2018年8月15日 16時) (レス) id: 968315edd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mii（みぃ） | 作成日時：2018年8月2日 13時
