隣の君は。

隣 .7 ページ7

それから永瀬は
何かとちょっかいを出してくるようになった。




優「 百瀬さ、最近廉と仲良くね？ 」


『 仲良くない！
あいつがいちいち突っかかってくんの 』


廉「 俺、あいつって名前ちゃう 」


『 うーわ、盗み聞きとか最悪 』


廉「 そんなバカでかい声で話してたら
嫌でも聞こえてくるわ 」


『 ほんとうっざい！ 』


優「 やっぱ仲良いじゃん 」


廉「『 良くない！！ 』」



永瀬のせいで
最近は平野くんと全然話せないし。

相変わらずマネージャー達に
チヤホヤされてる永瀬と仲良くしていると、
部活での立場もない。


だから。


『 私に構わないで 』


廉「 紫耀に誤解されるから？笑 」


何度も突き放してるのに、
永瀬はすぐに私の弱みをネタにする。



もし私の気持ちが平野くんにバレたら
もう平野くんのそばにはいれない。

だから、永瀬は私にとって、強敵だ。




『 違いますっ！！
早く練習戻れ、ばーか 』


焦る私を見て、永瀬は鼻で笑った。

うざい。


颯爽とコートに走って行く永瀬に
ベーっと舌を出した。




紫「 Aちゃんって
廉のこと好きなの？ 」


『 はっ！？ 』


また、いつの間に隣にいたのか
平野くんがいきなりそんなことを言う。




『 な、あんなやつ、
好きなわけないでしょ！ 』


紫「 ふーん、
でも、Aちゃん、廉といる時
めっちゃ楽しそう 」



平野くんの目には、
私はどう映ってるんだろう。

どんな気持ちで、そんなこと聞くんだろう。


やっぱり私は、平野くんがわからない。

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