隣の君は。

隣 .47 ページ47

それから、



『 ねえ、ほんとにわかんない？ 』


廉「 だから大丈夫やって
それ以上しつこく言ったら俺の服被せんぞ 」


『 いやです 』



永瀬に何度も
泣いたことがバレないか確認して
みんなのところに戻った。




廉「 ほんまにいいの？ 」


『 うん、だって変じゃん
いきなり永瀬と2人で帰るなんて 』


廉「 まあそうやけど 」




永瀬は、
平野くんと会うことを気にしてくれたけど
もう逃げるのはやめようと思った。


どうせ、これからも平野くんとは
ずっと友達なんだから。





廉「 海人には俺から説明しとくから
無理すんなよ 」


『 らしくないこと言わないでよ…！
涙がああああ、 』


廉「 は？ちょ、泣くなって！
みんなのとこ戻られへんやろ！ 」


『 泣いちゃうから優しくしないで 』


廉「 俺いつでも優しいから無理やな 」


『 うざ 』


廉「 よしよし！その顔や！
ほら、行くで！ 」




早くなる永瀬のスピードに合わせて
私も慌てて後ろを追いかけた。


みんなはまだ観覧車の乗り場にいて、





優「 お前らどこ行ってたんだよ〜 」


廉「 ごめんごめん！
ちょっと2人で盛り上がっててさ！ 」


優「 ったく、ちょっと目離すと
すぐどっか行くんだから 」


紫「 岸くん、パパみたい 笑 」


玄「 え〜 こんなパパ嫌だ〜 」


優「 うっせぇわ 」




なんか岸のおかげで(？)
その場は乗り過ごせたみたいだ。


結局、私たちが遊園地を出たのは
閉園時間を過ぎてからだった。

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