隣の君は。

隣 .42 ページ42

そして時刻はすっかり夜、
閉園時間も間近で。





海「 ねー！最後に観覧車乗ろうよ！ 」


廉「 えー！8人で観覧車ー？ 」



あまり乗り気ではなさそうな永瀬に
海人くんが何やら耳打ちすると。





廉「 あー！でも分かれて乗ればいいか！
よし！最後やしみんなで乗ろ！ 」


手のひらを裏返したように
観覧車に乗る、と言い出した。





この2人、絶対また何か企んでる…

そんな私の予想は見事的中して。





廉「 とりあえずじんと亜美さんは2人で〜 」


永瀬が言う前に
もう2人で乗り込んでしまった
神宮寺カップルは置いといて。




残る6人は、、


廉「 じゃあAを賭けて
男気じゃんけんしようや！ 」


『 はあ？何言ってんの！？ 』


廉「 だって普通に3:3で分かれても
おもんないやろ

だから勝った人1人だけAと乗って
他4人は一緒！ってどう？ 」


玄「 いいじゃん！面白そうだしやろうよ！ 」




珍しく乗り気な岩橋くんに続いて
みんなもそれに納得しちゃったみたいで。


謎に、私を賭けたじゃんけんが始まった。





廉海玄優紫「 男気じゃんけんじゃんけんぽん！ 」


何度もあいこが続いた末、





紫「 よっしゃー！！！！！ 」


廉「 は？一人勝ちとか強すぎん？ 」


玄「 悔しいー！ 」




ヤラセかと思うぐらいに
爽快な平野くんの一人勝ちだった。

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