隣の君は。 (ページ37)

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隣 .37 ページ37

遊園地に到着すると
みんなのテンションはマックスで。

玄「あれ乗りたい！」

亜「え！絶対ジェットコースターでしょ！」

勇「ちょ、お前ら勝手に行くなって～」

子供みたいにはしゃぐ
岩橋くんと亜美先輩を宥める神宮寺くん。

廉「お化け屋敷行こ！」

海「え～やだ！
てか、廉もお化け屋敷苦手じゃん！」

廉「は？俺はお化けなんか怖くないし！」

海「嘘だー！この前ビビってたもん！」

お化け屋敷の話題で喧嘩する海人くんと永瀬。

優「こいつら、自由すぎんな… 」

紫「まあいいんじゃない？
それぞれ行きたいとこ行けばさ」

そんな光景を冷静に見つめる岸と平野くん。

相変わらずマイペースな人達である。

優「 Aは？どこ行きたい？」

岸のその声で、
平野くんと岸の視線が一気に私に集まる。

『わ、私は、どこでもいいよ』

紫「じゃ、岸くんと2人で
メリーゴーランド乗ってきたら？」

優「おまっ、バカにしてんだろ！」

紫「してないけど？」

至って真顔な平野くんを見ると
彼は真剣らしい。

岸もそのことを悟ったのか
一瞬、黙ってしまった。

優「メリーゴーランドでもいいけど
紫耀も行こうぜ」

紫「え～俺は、
…お化け屋敷行く！」

廉「は？紫耀はいいわ、
めんどくさいもん」

紫「廉！ひど！」

海「じゃあみんなでお化け屋敷行こうよ！
それならよくない？」

廉「ああ、まあいいけど」

海人くんと永瀬の見え見えな策略に
平野くんは全く気付いてなくてホッとするけど、

2人とも全部顔に出ちゃってるから
ヒヤヒヤしてしょうがない！

そんな2人がまた余計なこと言いださないか
ずっとドキドキしながら
5人でお化け屋敷に向かった。