隣の君は。

隣 .17 ページ17

結局、練習は一時中断して
みんなで食堂に涼みに来た。

平野くんは、日菜ちゃんを
部屋に連れてったきり戻ってこないけど。




優「 百瀬もアイス食いなよ 」


『 うーん、いい 』


玄「 ももちゃんも体調悪いの？ 」


『 ううん、大丈夫！ 』



みんな気を遣って
私を元気づけようとしてくれるけど、

どうしても平野くんのことが気になって
憂鬱な気分になってしまう。




廉「 どうせ、紫耀のことが心配なんやろ 」


『 な！だから言うなってば！ 』



デリカシーのない永瀬は
私の横にどかっと座って、
アイスを頬張っている。




玄「 え、ももちゃんって
紫耀のことが好きなの？ 」


優「 え、そうなの？ 」


勇「 ま、俺は薄々気付いてたけどね 」


海「 なになに恋バナ？俺も混ぜて〜 」



永瀬のせいで、バレた。

しかも、他のマネージャー達が
目を光らせて私を見ている。




『 平野くんは友達！
永瀬、余計なこと言わないでよ！ 』


マネージャー達にバレてしまったら
この先何言われるか分からないし
ここはやんわり否定しておく。




廉「 ふーん、
じゃあ紫耀が今何してても、いいんや？ 」


『 ……わ、私には関係ない 』



ここぞとばかりに
ぐさっと突き刺さることばかり言ってくる
永瀬はほんとに、ムカつく。




優「 ここじゃあれだし、
あっちで詳しく聞かせてよ 」


岸はマネージャー達の視線に気付いてくれたのか
立ち上がって、私を外に誘導した。

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