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瞬間、眠気が飛んでいった。
奈子にこっちを見るよう一生懸命テレパシーを送るも
当たり前に振り向かない。
奈子がこの席だったら超喜ぶだろうな。
と思いつつ、私は彼が走る姿を目で追いかけた。
アイドルって走る時も爽やかなんだな〜‥‥
この間見た時は女子に囲まれていたけど、
今日は授業中だから周りは男子だけ。
同じくらいの背格好の中に紛れていても、
やはり目が行くのは彼で。
なんでだろう。
授業終了後、
奈子に窓から体育をしている彼を眺めたことを伝えると、キーーーーーッ！とお手本のような嫉妬の声を漏らした。
それから
週に一度、住む世界の違う彼を眺める生物の授業。
私はこの50分が結構好きになった。
もちろん生物の成績は悪いまま。
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作者名：あさひ | 作成日時：2021年1月7日 1時
