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45 side重岡 ページ45
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一瞬頭が真っ白になって、
しばらくしてようやく彼女の言葉を飲み込んだ。
俺のバックを握る手にはさっきより力が入っていて、
早く次の言葉を言ってあげな、と思った。
「A」
呼びかけると彼女は不安そうな顔でこっちを見る。
「Aって呼んでもええ？」
「…へっ？」
「やって、俺の彼女になってくれんねやろ？」
そんなセリフを言ってから
少し照れくさなって下唇をかむ。
目があって、彼女もおんなじように
照れくさそうに笑った。
そしてよろしくお願いします、と深々頭を下げて見せた。
「よし。帰ろ」
左手を差し出すと、彼女の右手がそっとのせられる。
幸せ、やった。
せやけど…
彼女との思い出が頭をよぎる。
大切なことを素通りしたまま
俺らは先に進んでええんやろか。
掴んだばかりの幸せを噛み締めようと
無理やり彼女の笑顔で打ち消した。
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らび(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。とっても励みになりました！頑張ります！ (2018年6月3日 20時) (
レス) id: 69089f919b (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - お話楽しみにしてます！更新嬉しいです。頑張ってください！ (2018年6月3日 17時) (レス) id: 211b81a809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作成日時：2018年5月3日 0時
