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夏休みに入って本格的に学園祭準備が始まった。
午後からの準備に合わせて登校すると
ちょうど練習終わりのサッカー部と鉢合わせた。
サッカー部と聞くとどうしても彼の姿を探してしまう。
そして背の高い彼は意図も簡単に見つかる。
同じユニフォームの仲間と
素敵な彼女に囲まれて
キラキラして見えた。
でも彼の笑顔は私に向けられていなくて
やっぱり心がぎゅっとなる。
気持ちに整理をつけて玄関に向かおうとしたら
何かに視界を遮られた。
頭からタオルをかけられたみたいやった。
「それ、俺使ったやつ」
「は」
「そのタオル、俺のん」
にやりと笑って
タオルが奪われる。
「ええええ！きったな！」
くくくっと楽しそうにしげが笑う。
「嘘に決まってるやん」
「は」
「未使用やで、それ」
「…あほ」
「いくら俺でもそんなんせえへん」
「信用ならん」
ごちゃごちゃ言い合っているうちに気付けば玄関で靴を履き替えるところまできていた。
これが彼の優しさだと気付いたのはもう少し後のお話。
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らび(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。とっても励みになりました！頑張ります！ (2018年6月3日 20時) (
レス) id: 69089f919b (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - お話楽しみにしてます！更新嬉しいです。頑張ってください！ (2018年6月3日 17時) (レス) id: 211b81a809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作成日時：2018年5月3日 0時
