七回目 ページ8
窓から差し込む光、微かに聞こえる鳥の囀り。そんなもので朝目覚められるだろうと期待していたのだが、
「Aー!朝やで!!」
実際はゾム様が上にのし掛かる、という目覚めだった。心地よい一日のスタート、とは言いがたいが今までは藁の上か床の上かで叩き起こされるのが普通だったのでそれに比べればましだろう。
「おはよう御座いますゾムさま…」
寝起きで若干滑舌が良くないが俺は朝の挨拶を伝える。今の時間を調べたく壁に掛かっている時計を見ると
「朝四時…」
まさか毎日この時間に起こされる訳では無いだろいな?少し不安になりながら俺は体を起こす。ぐっと伸びをして固まった体をほぐす。そして一番気になっていることを聞く。
「何故ゾム様がここにいらっしゃるのですか?」
「ん〜?あぁ仕事の紹介、したろと思って。」
くふふ、と含み笑いをしながらゾム様はそう答えた。確かに仕事内容の把握は大事だ、と納得するとゾム様に声をかけた。
「…着替えてもよろしいですかねぇ」
「ええよぉ?」
ニマニマと笑いながらその場から動こうとしないゾム様を見て俺はため息をついた。
「女性の着替えをまじまじと見るなんて人間としてどうなんですか?」
そう嫌味っぽく言うとゾム様は呆気に取られたような顔をして、それから笑いだした。
「ふはは!! やっぱりお前おもろいわぁ!」
「お気に召されたようで何よりです…?」
返答に困りながら言葉を返すと彼の笑い声はますます大きくなった。
「ふふ、安心せぇ、俺はこの部屋からは言ったんでるから」
そう言い残して部屋から去るゾム様を見て元からこのつもりだったな、と感づく。
「腹立つなぁ…」
ドアを閉められたことを確認してから小さくぼやく。毎朝これだったらどうしよう。窓から小さく太陽が見え始めた頃、俺は一人部屋でそう考えた。
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星川みのる(プロフ) - 明太子なげっとさん» コメントありがとうございます!性癖が一緒ですね()美味しいと言って頂け光栄です…。これからも更新頑張ります! (3月21日 10時) (
レス) id: 15a824d39f (このIDを非表示/違反報告)
明太子なげっと - 男の子みたいな女の子大好きです…！！わくわくしながらこの物語を拝見させて頂きました！！護衛っていうポジション神すぎるし、一人称「俺」の女子にもモテる格好いい系女の子はまじで美味しすぎて…！！（（更新楽しみに待たせていただきます！！ (3月20日 22時) (レス) @page6 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星川みのる | 作成日時：2024年2月24日 12時
