Prisonerworld【小説】 (ページ12)

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涙で溢れて【守】【龍神湊】ページ12

僕の肩を掴んだのはあんまり喋ったことない人
僕より少し背が高くてでも、年下だった気がする
でも僕は安心して目から涙が溢れた
手も震えてて鎌も、上手く持てずに落とした
ブワッと出た涙に相手も驚いたみたいで
目が見開いてた

「え？……泣いてんの…めんどくさいな…」

僕は急いで涙をふいてな、泣いてねぇから！！！
汗をふいただけ！！って言ったらはいはいと返した
少しムッときたけど、初めて話したも同然なのに
喧嘩みたいなことしててこんな人初めてだって
思ったでもめっちゃ安心した

「あ、ありがとう」

と言うとうんとそっぽ向いて返してくれた
じゃあ行こと言うとえ？作戦は？と言われた
あ……なんもない…と小さい声で呟いた

「はぁ？！そんなんで強行突破しようとしてたの？！アホじゃない？」

僕より年下のはずなのに僕よりしっかりしてて
ちょっと怖い…
あ、アホじゃねぇよ！！しょうがなかったんだもん！
と言うとはぁ…とため息をついてじゃあアタシに
ついてきてといった
うんと言って鎌を、拾ってり、瑠架？
についていった
ゆっくり相手のシェルターに忍び込んでバレないようにそっと歩いた全然人がいない…隠れてるのか？

「人いないよ……？どこかに仲間がいるはずなの早く探さないと」

と言うとわかったちょっとうるさいと怒られた
ムウウ…なんだこいつ僕の方が年上だぞ？
何様なんだ僕はムカつきながら背中を追いかけた
すると1人で歩いてる女の子が
ワッと、声をだそうとすると口に手を当てられて
モゴモゴしてしまうそして僕をかかえて天井へ飛んだ
あっこいつの能力かこれ見つからない？えええ
見つからないのかよ…あの子どんなけ鈍感なんだよ
確か…絢って、子？まぁいいやそのまま空中で移動してると1つの部屋があったドアの前にも部屋の名前もない2人で顔を合わせて頷く
僕は鎌を構えてドアを雷で焦がして開ける
すると人が倒れてる……

「蝶葉？！？！」

ハサミを持ってる女の人はこちらを向いて笑ってる
不気味……隣にいる瑠架はニヤニヤしてる
え…怖いんだけど？
蝶葉の目はあまりにも絶望に溢れてて
消えてなくなりそうで怖かった
僕はハサミの女の人めがけて雷を落とす
だけどサラッと避けられる
チッと舌打ちすると

「ああ！あなた！颯様と仲が良い方ですよね？
ねぇ颯様のこと教えてくれない？」

と迫ってくるハサミを持って
僕は怖くて足がすくんだ目は涙がでそうだった
すると瑠架が知らないうちに蝶葉を背負っていた